おはようございます、手数料研究家のヒヨコロです。🐤
突然ですがみなさんBurnって知っていますか?
Burnとは?
最近ではSTEPNのGMTトークンが第一四半期の利益(約33億円)を使ってBurnされると発表がありました。
あと、BSCユーザーのみなさんが見慣れているのはこんなBurnだと思います。
PancakeのうさぎさんはCAKEというより自分が焼かれている気はしないではないですが、Burnとはトークンを二度と使えなくする処理のことです。具体的にはBurnアドレスという誰にも使えないアドレス(0x000…dead)に送金することがBurnです。
Burnをすると、トークンの供給量を減らすことができます。
トークンの供給量が減ると希少性が高くなります。だから一般的にBurnはトークンの価値が上がる行為とされています。
ところで、供給量を減らすBurnと似ているのはトークンを預け入れることです。コントラクトに預け入れると、市場の流通量が減ります。OlympusDAOというプロジェクトでは「みんなでOHMを預け入れよう(3,3)」という合言葉をかかげていましたが、拘束力は特にないのでなかなかうまくはいきませんでした。
コントラクトに一定期間ロックして引き出せなくするという手もあり、とても多くのプロジェクトで採用されています。でも、ロック期間が解除される時には、また売ることができるようになるので、他の保有者はロック期間が終わるのを気にして投資をしなければなりません。
一方Burnは二度と売られることがなくなるので、保有者としては安心できます。だからBurnはホルダーから求められ、喜ばれるのです。
価値を上げるのはBurnではなく買い
一方で、Burnだけでは実はトークン価格は上がりません。トークン価格を直接上げるのは「買い」です。
ちょっと極端な例ですが、gOHMというトークンをSushiSwapで取引するとき、およそ0.01 ETHと0.01 gOHMを交換することができます。そこで0.1 ETH分のgOHMを購入すると、gOHMの価格はおよそ1.4倍になります。これはSushi内のgOHMの流動性が極端に少ないからですが、要するにトークンを買うとそのトークンの価値は上がります。
そのままではトークンはやがて売られるかもしれませんが、そこで買い上げたトークンをBurnすると、もう二度と売られる心配はなくなるので、トークン価格は上がったままになります。つまり、Buyback(トークンを買い戻す)こととBurn(焼却すること)がセットとなってトークンの価値を上げているのです。
PancakeSwapさんのBurnの量はすさまじいですが、あのBurnの一部はトークンの買い戻しを伴っておらず、トークン生産工場から直送でBurnされているので、実はこれには意味がありません。
まとめ
今日はBurnについて簡単に説明しました。
ときどきBurnは「自社株買い」に例えられますが、ほんとうはBuybackが「自社株買い」でBurnとは違います。その買った株を二度と売れなくするようななんらかの操作のをBurnと例えるべきですがリアルにはあり得ません。おそらく暗号資産の世界ではBuybackとBurnがセットになって「Burn」と言われている雰囲気があります。
Burn自体は直接的に価格を上げることにはなりませんが、Burnするというニュースが市場に期待をもたせることはよくあります。また、Burnの前にBuybackが行われる場合、そこで直接的に価格が上がります。
というわけで今日のお話は以上です。何かの役にたてたらうれしいです。
それではまた、DeFi~(@^^)/~~~