日本初NFT詐欺防止ツールを運営するWeb3セキュリティ会社KEKKAIが5000万円の資金調達を完了
株式会社KEKKAI(本社:東京都新宿区 CEO: 杜 瑪)はこの度、Skyland VenturesよりシリーズPre-seedにて5000万円の資金調達を実施いたしました。「すべての人が安心できるWeb3を」というビジョン実現を目指し、現在運営中のブラウザ拡張機能「KEKKAI」をはじめとした事業の拡大と組織体制の強化を目的としています。
KEKKAIとは
KEKKAIとは、NFTとFT詐欺、盗難防止ツール(ブラウザ拡張機能)です。
Metamaskなどのウォレットがトランザクションを実行する前に、KEKKAIがシステム内で取引をシミュレートし、結果を明示します。その際、危険な操作やコントラクトが検出された時には警告が表示されます。
詐欺被害の多くは気づかず詐欺取引を実行してしまったというケースが大半を占めているため、そこに対して、取引内容を明確化することで安心できる取引体験を実現します。
現在はブラウザの拡張機能で完全無料でリリースしています。
公式ページ:https://www.kekkai.io
ダウンロード:http://kekkai.io/download
今回資金調達の背景
今回の資金調達について
ラウンド:シリーズPre-seed
調達金額:5,000万円
調達方法:J-KISS
引受先:Skyland Ventures
NFTや仮想通貨、メタバースが一般に認知されてきたクリプト市場ですが、資産の盗難や詐欺被害の大きさが大きな問題となっています。2022年の被害総額は4900億円を超えており、21年比でおよそ3倍と 、今後さらなる市場規模の拡大や技術の社会浸透、企業の進出にとって大きな障壁となることは間違いありません。
弊社が運営するサービスのKEKKAIはそのような被害を防止できるブラウザ拡張機能になります。
トークン詐欺の6割以上はフィッシング詐欺※と言われており、そこに対してKEKKAIは取引を実行する前にその内容をシミュレーションすることで、取引内容明確化と詐欺取引の事前検知が可能なシステムとなっています。
※NFT無料配布などの謳い文句から詐欺サイトに誘導し、そこで無料でNFTがもらえる取引ではなく所有するトークンへのアクセス権を渡す取引が気づかず実行される詐欺手法。初心者からブロックチェーン上級者まで多くのユーザーが被害に遭っている。
資金調達の目的と、今後の展開
KEKKAIでは「すべての人が安心できるWeb3を」 というビジョンを掲げています。現在のWeb3領域では投機的な印象も強いことが相まって、怪しい、危険といった印象が世間的には広がっています。そこに対して、KEKKAIは分散型社会で最も重要な自衛を助けるツール運営に止まらず、Web3のセキュリティブランドとしてさまざまな角度からソリューションを提供していきたいと考えております。
今後は資金調達の主な目的である組織体系の更なる強化を進めることで、KEKKAIモバイルアプリ版やWeb上のセキュリティダッシュボードの開発を進め、より多くのユーザーに安心できるWeb3体験を提供できるよう、より強固な体制を構築してまいります。並行して、事業者や開発者向けにKEKKAIの詐欺検出機能をパッケージ化しAPIとしてのリリースを進めております。これによってセキュリティ面を強化したい他のプロジェクトや、企業がKEKKAI同様に詐欺検出のアルゴリズムを使えるようすることで、業界全体のセキュリティ性向上に貢献してまいります 。
事業提携や、APIのご利用に関するお問い合わせはこちらapi@kekkai.io へお願いいたします。
また、KEKKAIでは私たちと一緒にプロジェクトの開発運営をしていく新しいメンバーを募集しています。 もしご興味のある方は hr@kekkai.io よりお気軽にお問合せください。
式会社KEKKAI CEO 杜 瑪よりコメント
まずは起業初期段階より、私たちのビジョンや価値観に共感や支持、投資していただSkyland Ventures様、そしてKEKKAIを起業してからのこの一ヶ月間、諸々のご協力をいただいた方々に感謝の気持ちに絶えません。2022年の年間クリプト詐欺被害額が恐ろしいことに4,900億円もある中で、被害は私の周りの人にも出ていることから決して他人事ではありません。また、昨年からの成長が著しい日本のWeb3市場も、現在はチャンスとリスク両方に直面しています。業界の成長にとって障害となりうるこのような問題を解消することを目標に、ユーザーの自衛力の底上げと、日々使っているプロダクト自体のセキュリティ性向上という視点からアプローチしていきたいと考えています。今後はKEKKAI Puluginをさらに強化した上で、新たなセキュリティプロダクトも開発し、同時にWeb3事業者サイドとの連携も加速させていきたいと考えております。
株式会社KEKKAI CEO 杜瑪
Skyland Ventures CEO 木下 慶彦様よりコメント
KEKKAIに投資支援できることを嬉しく思います。2022年は日本においてもグローバルにおいてもNFT元年と言える年になりました。他方でNFTの盗難額が1億ドルを超えたと言われており、世界中で大きな問題になっています。今後KEKKAIはNFT×セキュリティからプロダクト提供を始め、Web3×セキュリティ分野 のスタートアップとしての日本及びグローバルでの躍進を期待しています。
Skyland Ventures パートナー 木下慶彦
Skyland Ventures キャピタリスト Ethan様よりコメント
Web3アプリケーションの普及に伴い、フィッシングやソーシャルエンジニアリングなど、無防備なユーザーを狙った悪意のある攻撃が拡大しています。Web3セキュリティ・ソリューションに対する市場ニーズは非常に大きく、KEKKAIのチームが日本でのマーケットシェアを早期に獲得することを確信しています。
Skyland Ventures キャピタリスト Ethan
引受先 Skyland Venturesについて
Skyland Ventures (SV) は、シードスタートアップ投資をメインに行うベンチャーキャピタル(VC)ファンドです。 “The Seed Maker. & Unlearning.”をミッションに掲げ、テクノロジー産業に大きなインパクトを与えるスタートアップへのシードマネーを提供するエクイティ投資・トークン投資を行っています。これまで日本国内のスタートアップを中心に約150社へ投資 。 2022年以降は、Web3 (Crypto・NFT・Blockchain)のスタートアップへの投資にフォーカスしています。
社名:Skyland Ventures (代表者:木下 慶彦)
所在地:東京都 渋谷区桜丘町16-13 桜丘フロントビルⅡ
URL:https://skyland.vc
株式会社KEKKAIについて
会社名:株式会社KEKKAI (CEO:杜瑪 Danny)
設立日:2023年1月
所在地:東京都新宿区西早稲田3-12-3 ファイブ早稲田 306
ウェブサイト:https://kekkai.io/
公式Twitter:https://twitter.com/0xKekkai
公式Discord:http://discord.gg/McSZuAn8zC
ダウンロード:http://kekkai.io/download
問い合わせはこちらへ:support@kekkai.io
ライター所感
NFT NEWS Japan.ではNFT・仮想通貨市場でのリスクについて発信してきました。
>詐欺やハッキング被害であふれかえるNFT・仮想通貨市場!【3大リスクと対策】
特にMetaMaskなどの暗号資産ウォレットを介した詐欺が横行しており、Pocket Universeなどのブラウザ拡張ツールを紹介していましたが、以下のデメリットがありました。
- 日本語対応していない
- 対応しているチェーンが少ない
しかし今回のツールは日本の会社が開発しているので日本語に対応していて、ETHやPolygon以外のチェーンにも対応と、ちょうど痒い所に手が届くのが良いです。
他にも
- NFTも発行してホルダーにプレミアム機能を開放
- 詐欺サイトを報告することでトークンをもらえる「Report to Earn」
などのエコシステムも予定されている点が今までのツールとは違う所で興味をそそられます。
今後の動向に要注目です!