おはようございます。手数料研究家のヒヨコロです。🐤
今日は、いえ、今日もSTEPNのことです。もうオレにはSTEPNしか見えねぇ…
STEPNにかかる手数料
STEPNにかかる手数料はいろいろあります。
- トークンの取引手数料
- NFT靴の取引手数料
- 送金手数料
- ガス代
- BSCでの手数料
この中から、「トークンの取引手数料」と「送金手数料」と「BSCの手数料」について今日はお話します。なぜこの3つかというと、「どのルートが最善なんだろう?」と迷っている方や、非効率なルートを選択していて損をしている人が多いからです。
トークンの取引手数料
まずはトークンの取引手数料からです。STEPNのアプリ内のTrade(トークンの交換)機能は実はSTEPNのサービスではなく、第三者のサービスを利用しているって知っていましたか? あれはOrcaというDEX(分散型取引所)をSTEPNウォレットから使えるようにユーザーインターフェースをかぶせたものなんです。
だから、STEPN以外のSolanaウォレットを持っている人は直接Orcaからトークンの交換ができます。
直接Orcaで取引をするとSTEPNアプリがメンテナンス中でもトークンの交換ができるのがメリットです。特に割安で交換できたり手数料削減できたりということはありません。
Orcaを使うとSTEPNと同じなのですが、DeFiの広い世界にはOrcaの他にもいろんな取引所があります。まず同じSolanaのDEXであるRaydiumではOrcaよりも手数料が0.05%安いです。
- Orcaの手数料:0.3%
- Raydiumの手数料:0.25%
しかし、大量の資金を安定して交換するために重要なのは流動性の大きさです。OrcaのGST-USDCプールの流動性は4月26日時点で約$37M、一方Raydiumの流動性は約$10M。それを理解したうえで他のDEXを探したり、Jupiterという安いDEXを自動で探してくれるサービスを使ったりするのは楽しいかもしれません。
そのJupiterですが、STEPNと今夜(28日 22:00 JST)AMAをやるそうです。注目です。
そして、DEXではなくCEX(バイナンスなど海外の取引所)のルートもあります。手数料が安いイメージのあるDEX(分散型取引所)ですが、実はCEX(中央集権型取引所)の方が手数料はだいぶ安いです。
- DEXの手数料:0.25%〜0.3%程度
- CEXの手数料:0.1%以下のところが多い
最初に思いつくのが世界最大の取引所、バイナンスです。しかし2022年4月現在、バイナンスはGSTトークンの取り扱いをしていないので、毎日のGSTトークンをSolanaからそのまま送金したい場合は使えません。
Bybit、MEXC、Huobi globalというところがGSTトークンの取り扱いをやっているので、GSTを直接入出金したい人は、こちらに口座を開設するといいでしょう。口座開設には紹介コードを入れると紹介する側とされる側の両方にメリットがあるのでおすすめです。
送金ルート最善策
次に一番効率的な送金ルートのお話をします。
まず、何をするにもSTEPN Spending⇔Solanaウォレットへはこの道しかありませんので、最近できた送金に0.1 GSTかかるというのは避けられません。
そして基礎知識として、Solanaネットワークで取引所への入出金ができる暗号資産(トークン)は限られています。多くの取引所ではSOLのみで、一部でSOL、FTM、USDCなどいくつかの限られたトークンが入出金することができます。必ず取引所の取り扱いトークンを確認して下さい。
次に、GSTを日本円に換える場合を考えます。最も理想的なのは、GST⇒日本円なのですが(1回の交換手数料)これを行うには、日本の暗号資産取引所がGSTを扱うか、それとも海外の暗号資産取引所が日本の金融庁の許可を得て日本円を扱うかですが、どちらも現在のところ望みはゼロです。
なので、GST⇒交換用トークン⇒日本円を考えます。(2回の交換手数料)
交換用トークンとして真っ先に考えつくのがSOLです。そもそもSolanaチェーンに直接送金できる暗号資産を扱っているのは日本ではLiquid by FTXという取引所たった一つで、SOLしかないからです。
なので、GST⇒SOL⇒日本円というルートになるのですが、これは実は見えていないトークン交換が一つ挟まっていて、本当はGST⇒USDC⇒SOL⇒日本円となっています。なぜかというと、SolanaでGSTとペアで十分な流動性を提供されているのがUSDCしかないからです。だから、一度USDCに交換して、それからSOLに交換するので、つまり2回分の交換手数料がとられています。
と考えると、USDCを日本に送金してそれを日本円にしたいところですが、日本ではUSDCを取り扱っている取引所はありません。日本ではUSDCのようなステーブルコインの取り扱いが非常に難しいのです。
「JPYC」があるんじゃない? と考える賢人がいらっしゃるかもしれませんが、実はあれは暗号資産ではなくて図書券やクーポン券のようなものなのだそうです。USDCはもろに暗号資産なので、日本では現在は扱えません。あと、僕が知る限りJPYCはSolanaチェーンにはありません。USDCが日本で扱えるようになるのが早いか、SolanaでJPYCが使えるようになるのが早いかわかりませんが。
えっと、だいぶ話がそれました。最善な換金ルートです。
GST⇒日本円なら、間にSOLを挟んでLiquidを使うのが王道です。
- (Sollana)GST⇒USDC⇒SOL(0.6%手数料)
- LiquidへSOLを送金
- (Liquid)SOL⇒日本円(0.1%手数料)
合計0.7%の交換手数料です。最後に700円の銀行振込手数料がかかりますが、手間が少なくて迷いが生まれなくて海外取引所を通さなくて良いのがポイントです。
Liquidに口座がない、バイナンスと日本の取引所の組み合わせの方で、日本への送金にXRPを使おうと考えている方は、次のように資金を移動させるのが効率が良いです。
- (Sollana)GST⇒USDC(0.3%手数料)
- バイナンスへUSDCを送金
- (バイナンス)USDC⇒XRP(0.1%手数料)
- 日本の取引所へXRPを送金
- (日本の取引所)XRP⇒日本円(0.05%〜0.12%手数料)
合計0.5%程度の手数料で、例えばGMOコインを使うと銀行への振込手数料がゼロ円なので手数料的には最強です。これを間違えてGST⇒SOLで送金してしまうと、次のように0.4%も損してしまいます。10万円送金するなら400円、100万円送金するなら4000円の損失です。
- (Sollana)GST⇒USDC⇒SOL(0.6%手数料)
- バイナンスへSOLを送金
- (バイナンス)SOL⇒USDCなど⇒XRP(0.2%手数料)
- 日本の取引所へXRPを送金
- (日本の取引所)XRP⇒日本円(0.05%〜0.12%手数料)
その他のトークンに交換する場合でも、GSTはUSDCとペアで、その他のトークンに交換することと比べて1回分の手数料がお得になるということは覚えておいたほうが良いです。
BSCの手数料
これまでSolanaの手数料について考えてきましたが、asicsのキャンペーンから急遽使えるようになりましたBNBスマートチェーン(BSC)の手数料についても考えてみたいと思います。
Solanaと比べた時のBSCの特徴は、
- ネットワークの安定性が高い(サーバーが強くトランザクションの混雑に耐えられる)
- Solanaと同じくらい早い
- ガス代が高い(送金手数料は約6円=Solanaの100倍くらい!)
実はBSCの導入とタイミングを同じにしてSolanaの送金手数料0.1 GSTが値上げされたのですが、僕はこのBSCと手数料のつじつまを合わせるためだと踏んでいます。ちなみに0.1 GSTというのは現在70円程度です。た、高い。
と、少し手数料的にはぼったくりの感はありますが、BSCはSolanaの混雑を緩和してくれる良いネットワークの追加になってくれると思います。ただ、今は靴が高すぎてとても参入できません。絶対に値下がりするので、十分に下がってからBSCに入っても遅くはないでしょう。
これが普通のCommon Runnerです。16.2 BNB=64.8 SOLです。SolanaのCommon Runnerのフロアが12 SOL程度なので、5倍以上の価格です。これはBSCでGST Earnが始まり、ユーザーが増えるとSolanaでのフロア価格、つまり3 BNB(12 SOL)程度に近くなるはずです。
Solana⇔BSC間の送金
選択肢は2つ、ブリッジとCEXルートです。
- ブリッジルートの場合、一度USDCなどブリッジで取り扱っているトークンに換えます。Portal Token Bridge(旧Wormhole)などがSolana⇔BSCのブリッジに対応しています。(Wormholeがハッキングにあってからは僕自身は使っていませんのでDYORでお願いします)
- CEXルートは、取引所の取り扱いトークンによって変わります。バイナンス(など、GSTを取り扱っていない取引所)利用の場合、SolanaでGST⇒USDCに交換して、バイナンスへUSDCを送金、バイナンスからBSCにUSDCを送金して、BSCでUSDC⇒GSTに交換です。
- CEXルートその2、Bybit, MEXCなどGST取り扱いの取引所利用ルート。2022年4月現在GSTを取り扱っている取引所でもSolanaネットワークでしか送金できません。SolanaからGSTをそのままMEXCなどに送金、取引所でGST⇒USDCに交換、そこからUSDCをBSCに送金して、BSCでUSDC⇒GSTに交換します。
- CEXルートはどちらも交換手数料が2回分ですが、ルート2の場合GST⇔USDCなどへの交換をCEXで割安にできるメリットがあります。
まとめ
STEPNにかかる手数料について説明しました。
- GSTはUSDCとしか交換できない(他のトークンと交換する時は、実は一度USDCを通している)
- SOL⇒XRPは直接交換できない(いったんUSDCやBTCなどと交換する必要があります)
- GSTを直接送金できる取引所もある(Bybit, MEXCなど)
ということを考えて、送金の計画をたてましょう。
- Liquidを使う場合はGST⇒SOLに交換
- バイナンスを使う場合はGST⇒USDCに交換
- BybitなどGSTを扱う取引所では、直接GSTが送れるので日々のGSTを送金するという使い方でメリットがある
送金の際はネットワーク間違い、トークンの間違いに十分注意してください。ベテランでも間違えることがよくある世界です。またブリッジは利用者が間違わなくてもサービスが間違ったり、ハッキングされたりしますので僕はあまり使いません。
ほんとうに送金は免許制にした方がいいと僕は思っています。みんな「何に投資するか」「何で儲けるか」には注目するけど、「確実な送金」は当たり前のものとして軽視されているように思います。送金にはほんとうに慎重になってください。ここを安全にするためにコストと手間を惜しまないほうが結果として資産を増やすことができます。
みなさんがネットワーク間違いによるGOXをされませんように。
それではまた、DeFi〜(@^^)/~~~