Lightning Networkにかかる手数料
- 2022/7/7 07:33
- ヒヨコロ
- Lightning, RaspberryPie, ビットコイン, 手数料
- Lightning Networkにかかる手数料 はコメントを受け付けていません
おはようございます、手数料研究科のヒヨコロです🐤
今日はLightning Networkにかかる手数料と題していますが、僕が現在進行中ではまりつつあるものなので、僕がみなさんに何かを教えたり紹介したりというものではありません。僕が何に魅力を感じて、何を疑問に思っているのかを記録していくので、正直どんな記事になっていくのかわかりません。
有意義な記事としてうまくまとめる自信はまったくありませんが、「Lightningって何なんだろう?」とか「Lightningって手数料が安いって聞いたけど、どうやって始めればいいんだろう?」というように僕と同じような位置にいる人と一緒に進んでいけたらと思います。
Lightning Network=Bitcoinの送金手数料が安い
いろんなサイトを見ていると、どうやらLightning Networkは、ビットコインの弱点である「送金に時間がかかる」「送金手数料が高い」というところを改善しようという目的があるようです。「スケーラビリティ」という言葉もでてきますが難しいので無視しましょう。
「Bitcoinの送金手数料って安いんじゃない?」
「速く送れるんじゃなかったの?」
という疑問がまずわきませんか、僕はそう感じました。そもそもビットコインは国際送金よりも安くて早いということで魅力的なのではなかったでしょうか。ちなみに現在の送金手数料と送金にかかる時間の相場は次のようなものです。
これは確かにめちゃくちゃ魅力的ですが、しかし日常生活となるとまた違ってきます。右の欄にPayPayを足してみました。
PayPay無敵すぎます、だめだPayPayを引き合いに出してくるとこれから説明しようとするLightningが勝てない……。気を取り直して、要するにBitcoinは日常生活では使い物にならないじゃないか、ということが言いたいのです。
そこでLightning Networkの登場です!
間違って引き合いに出してしまったPayPayのせいでインパクトが薄いですが、Lightningなら送金手数料は1円以下、着金も数秒といったところです。PayPayとの違いは中央管理者がいるかいないかです。この程度の差であれば、好きな人はLightningを使う人も多いのではないでしょうか?
しかし、実際Lightningはあまり利用者が増えていないのが現状です。
なぜ使わないの?
ハードルがめちゃめちゃ高いからです。Lightningのメリットをフルに活かそうと思うと、まずビットコインのフルノードを立てることからはじめないといけません。簡単になったとは言っても、通販でパソコンを買って使い始めるよりもずっとずっと知識が必要で手間もかかります。
「いや、スマホひとつで簡単に始められるよ」
とおっしゃる方もいるかもしれませんが、僕が知る限りスマホ一つで簡単に始められるやり方はどこかのノードに乗っからせてもらっているやり方で、それはそこのノードがなんらかの理由で終わるとまた別のノードに乗らないといけないとか、つまり他者依存であって、それだったらPayPay使っても似たようなものでは? という疑いが生まれてしまうんですよね。
うーん伝わるでしょうか? もうちょっと説明してみますね。そもそもLightningのしくみからいきます。
Lightning Networkのしくみ
Lightning Networkの手数料が安くて早い理由を説明していきます。といっても技術的なことは僕自身あまり学べていませんので、考え方の部分だけです。
手数料が安くなる理由は、ビットコインの送金をいくつもまとめて1回の手数料を支払っているからです。
送金にかかる時間が早い理由は、ビットコインネットワークの承認を待たずに、ネットワークの外で送金と受け取りの2者間の合意だけで済むからです。
そうですね、クレジットカードに例えるとわかりやすいかもしれません。いや、わかりにくいかな…。
ちょっと違う気もしますが、居酒屋の注文と支払いに例えてみることにします。
居酒屋ののれんをくぐってお店に入って着席しますよね、お店の人にとってあなたは○番テーブルのお客さんになるわけです。で、注文を開始します、ビールに枝豆、その次にからあげにもろきゅう、水餃子に湯豆腐、あさりの酒蒸しにサイコロステーキとタン塩、てっさに冷麺にピザ……締めに雑炊と水なす、しめて4,980円でした。レジで会計してお店を出ます。
ここで、あなたがおサイフを出すのは1回だけ、お会計時だけです。注文するたびに金額は加算されていきますが、そのたびにおサイフを出してくる必要はありません。注文時には伝票に品名と数量が追加されるだけです。
そういうイメージです。
つまり、Lightning Networkでは、最初にあなたのノード(端末)とあなたが送金したい相手のノードの間にチャネルというものを作って一定の額を預けます。座席について○番テーブルに座るような手続きです。(あぁ、詳しい人に怒られそう…) そしてあなたと相手の間で送金のやりとりをします、送っても送られてもいいですが、途中経過でも預けた額以上には送金することはできません。
たくさんの取引が行われた結果、最終的にあなたの送金が0.05 BTC多かったとすると、そこでチャネルを閉じ、初めてビットコインネットワークに0.05 BTCの送金のトランザクションが送られます。
飲み物を注文するたびにサイフから現金を取りださなくてもいいのと同様、Lightning内の取引ではビットコインネットワークの手数料を支払う必要はありません。いわばLightningは伝票に記入するようなことです。
こうして1回分の送金手数料で何十回もの取引ができ、結果として1回あたりの送金手数料はごく安くつくという寸法です。
あくまで例え話なので、もっとちゃんと、ほんとに知りたい方はちゃんとしたサイトをググってみてください。僕はビットコイナー反省会の次の動画がとてもわかりやすかったです。
いろんなところを経由して最後に目的地にたどりつくというのは、電子メールに似たしくみですよね。え? 電子メールの届くしくみ知ってました? いろんなサーバーを経由してるんですよ実は。
そのことがわかりやすい良い図を探そうと思ったんですが、なかなか見つかりません。下の図のように、サーバーからサーバーに直接送れることなんてほとんどなくて、いろんなサーバーを経由しているということです。
メールの「ヘッダ」って見られたことがありますでしょうか。メールソフトによっては見ることができないことさえありそうですが、こんなんになってて、日本の国内でもこれくらいたくさんのサーバーを経由していますよという例です。
話がそれてきました。このネットワークを使っていろんなところに届けるのですが、少なくとも相手がLightningのアドレスをもっていることが必要です。なかなか持っている人が少ない現状ですが、もっていたらすごく便利に安く早く送金できるということですね。
ノードの構築
というわけで、Lightning Networkのノード運営のために買いました。Raspberry Pie 400というコンピュータです。キーボード一体型になっています。ほんとうはPie 4という機械を買いたかったのですが、現在在庫切れで、買えても倍以上のプレミア価格だったので、通常の価格で買えるこちらを購入しました。約1万円です。
今日には1TBのSSDも届くので、これで夢だったビットコインのフルノードを運営することができます。
これでビットコインのマイニングに成功することはたぶんあり得ないと思うのですが、Lightningのノード運営にはビットコインのフルノードが必要らしいので準備しています。総額2万円くらいです。
で、そんなの運営してどうするの? って聞かれると「楽しそうだから」「ビットコインの運営に関わっている気になれるから」とか、おそらくほとんどの人に賛同されなそうな理由しかありません!
僕がすごく興味をもったきっかけはくわださんのこちらのツイートです。はまる人ははまるんじゃないかな~。
というわけで、やはりまとまりませんでした。今週末は忙しいぞ~。