PolygonとEthereum間の資金移動(ブリッジと取引所どちらが良い?)
おはようございます、手数料研究家のヒヨコロです。🐤
今日はPolygonとEthereum間の資金移動について、ブリッジにするかバイナンスなどの取引所を使うかについてお話していきます。いいですねこういう記事、初心に戻って。
ブロックチェーン間の資金移動の基本
まずブロックチェーン間の資金移動の基本です、えと、以前の記事を参考にしてみてください。
ブロックチェーンの資金移動にかかる手数料 – NFT NEWS Japan. (cryptojournal.jp)
というのも雑がすぎるので、できる限り短く説明すると、PolygonとEthereumは別のチェーンだということで、銀行振り込みのような感覚とは違って注意が必要だということです。
ブロックチェーンの違いは、ゲーム機の違いのようなものです。Nintendo SwitchとPlaystationのようなイメージです。Switchのマイクラを持っているからといってPlayStationでそのマイクラを遊ぶことはできませんよね。PSにはPS用のマイクラがいります、そんなイメージです。
そして、日本の取引所でPolygonのブロックチェーンのコインを扱っているところは現時点(2022年9月現在)でありませんので、Polygonに資金を直接送金したりPolygonから日本の取引所に直接送金すると確実に資金を失います。NFTはブロックチェーンの上で使えるサービスなので、ブロックチェーンの基礎知識はしっかりと入れておきましょう。
というわけでPolygon – Ethereum間の話に戻ります。
一般的なブリッジ
一般的なブリッジサービスは、サービス提供者が2つのブロックチェーン上のコインを保有していて、それぞれのやりとりを仲介するものです。
さっきのマインクラフトの例えでいうと、あるところにゲームをたくさん持っているゲーム長者がいて、そこにSwitchのマイクラをもっていくと、PSのマイクラと換えてくれるようなイメージです。
Anyswap、Wormhole、Rangoなどいろんなブリッジサービス提供者がありますが、これらはみな上記のようなブリッジサービスを提供するものです。
ちなみに一般的なブリッジサービスを使ってPolygon⇒Ethereumに送金すると最低でもおよそ0.003~0.006 ETH程度(現在のレートで約$5~$10)の手数料がかかります。手数料体系はさまざまで、送金額の何パーセントという形でとられたり、送金額に関わらず一定額をとられたりなので、使いたいサービスで事前に表示されるはずなので、チェックしてみてください。
PolygonBridge
一方PolygonBridgeはそれらのブリッジとは少し性質が異なります。そもそもEthereumとPolygonとはL1とL2という親と子のような関係なので他のチェーンと比べると近い関係にあります。
EthereumとSolanaは全く別のチェーンですが、EthereumとPolygonとは少しはつながりがあるということです。
なので、EthereumからPolygonにETHを送金する時は、Polygonネットワークの本家がEthereumのETHを預かり、その分Polygon上でETHを発行します。そして逆をしたい時はPolygonのETHをBurnして、預かっていたEthereumのETHを解放するというイメージになります。これはそれぞれのオンチェーンのスマートコントラクト上で自動で実行されます。他のブリッジサービスはオフチェーンのサーバーが関わっていることが多いので、そこが大きな違いです。
ぜんぶスマコン上だから、ぜんぶオンチェーンだからといって安全かというと、2021年にはスマートコントラクトのバグによる事故も起こしていますし、安いかというと決してそうではありません。Ethereumに記録するためのガス代が発生するので、一定の手数料はかかってきます。今日の22時に試しに送ってみたときは19 Gweiで約 $7(0.0045 ETH)かかりました。
取引所経由
一方で、バイナンスなどの取引所経由だと現在はいくらかかるのでしょうか。
Polygon⇒Binance(ほぼ無料)⇒Ethereum(0.00096 ETH)(2022年9月7日時点)
ということでブリッジの 0.004 ETHと比べるとだいぶ安いです。基本的には取引所経由が安いと覚えておいて間違いはないかと思います。ブリッジはサービスまかせで何回かのクリックで送金できますが、取引所経由は自分でウォレットアドレスを指定したりして自分で手間をかけるからです。
また、自分の作業に間違いさえなければ、安全で確実に送金できることが取引所を経由するメリットです。
ただし、自分でアドレスやネットワークを間違えてしまうリスクは非常に大きいので、どちらが有利とはなかなか言えないです。送金額、リスク許容度、必要なスピードなどの違いで最適な送金方法は変わりますし、安全志向や手間を省きたいなど、個人の好みが関わってきます。
まとめ
ということで現在のPolygon~Ethereum間の資金移動についてお話しました。
- 手間をかけて安さと確実性をとるなら、取引所経由
- 高めの手数料を支払ってリスクをとっても手間を省きたいなら、ブリッジ経由
ということになります。注意点は、時間的な速さを求めるならブリッジは詰まってしまうと時間がかかることです。もっと詳しくは僕の以前の記事を見てください。良いことたくさん書いてます。(自画自賛スタイル)
ブロックチェーンの資金移動にかかる手数料 – NFT NEWS Japan. (cryptojournal.jp)
今日の内容は以上です、何かの参考になりましたらうれしいです。
それではまた、DeFi~(@^^)/~~~