【OrdinalsとBRC20についての周辺知識を解説】
皆さんおはようございます。palpalです。
本日は、ビットコインのNFTと言われているOrdinalsと、BRC20に関する周辺状況をツイートしたんですけども、その辺の内容を簡単にお話していけたらなと思います。
※この記事はpalpal氏(@palpalNFT)がVoicyで発信した内容(2023年6月15日の回)をtakemegane(@take_glasses)が編集してお届けしています。
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Ordinalsがスタートしたのが今年の1月
元々は僕のツイートでも引用をさせてもらったガリバーさん(@gulliver_nft)がツイートされてて、BRC20だったりとかOrdinalsに疑問を持っていると。で、確かに日本人のクリエイターの人、ドンドン増えていってますよね。
僕の記憶だと、すごい早かったのがUmekoさん(@NFTsistersJAPAN)とGOROさん(@goroishihata)ですかね。相当早かった。
やっぱすごいなというふうに率直にすごい嗅覚だったりとか行動力ですよね。
まだその時ってOrdinals周辺の機能はまだ発展してなかった。
今ほどいろいろなプロダクトがなかったので、ウォレットとか、サイトとかっていうのがまだそこまで充実してなかった。
Ordinalsウォレットが出たのかな~とかそのぐらいですかね?
まぁOrdinalsがスタートしたのが今年の1月なんでね。
去年末ぐらいに水面下で開発されていて今年の1月からスタートしたっていうところですね。
なのでまだ歴史が半年ぐらいなんすけども、最近ね、海外でもそうですけど日本人も増えてますよね。そのあたりの経緯をちょっと追ってみましょう。
ビットコインでは論争が続いている
ビットコインチェーンというのはそもそも論争が続いているんですよね、歴史的に。
今でも続いてますけども、スマートコントラクト(スマコン)を導入したい開発者、企業ももちろんあります。そういう人たちや企業と、スマコンはいらないよっていうビットコインマキシだったりOGだったりとか、開発者たちっていうところが分かれるんですね。
今スマコンを導入したいけど、まだまだやっぱり認めてもらえないと。ビットコインのコアな開発者たちにまだまだ認めてもらえないので、外でね、スマートコントラクトをビットコインの仕組みを利用したスマコンを作っている企業で有名なところがStacks。
Stacksだったら、STXっていうガバナンストークンも出してますよね。あと有名なところだったらカウンターパーティーとかはPepeカードというNFTを昔出してますよね。
そのあたりを話し出すと結構時間がかかるので、また別の機会があればお話しますけども、そういう歴史をたどってきました。
去年から水面下で開発していて今年に発表されたOrdinalsなんですけども、Caseyさん(@rodarmor)っていう開発者が作りました。
喜んだ人たち、そこに飛びついた人たちっていうのは海外で一定数いてましてですね。
有名な人だと、自称NFT歴史家のLeonidas(@LeonidasNFT)さんなんかがめちゃくちゃテンションぶち上げで推しまくってました。スペースも毎日開いて、
「革命だ!ついにビットコインに刻むNFTができた!」
っていうので、もう大興奮してましたね。
ビットコインPunksの登場
そこから、トレンドとか嗅ぎ分けるスピードの速い人たちはいるので、NFTコレクターのインフルエンサーだったり、開発者で、すぐにビットコインPunksっていうのが開発されたんですよね。
ビットコインのカラー、オレンジ色の背景にCryptoPunksの絵をそのまま乗っけただけで丸パクリの物なので、本気のコレクターというか、NFT界隈でコアな人たち、Punksホルダーたちは非常に馬鹿にしてました。
Ordinalsっていうのは、「satoshi」っていうビットコインを分解したデータに書き込むんですね。
それがOrdinalsっていう、いわゆるビットコインNFTなんですけども、そのsatoshiに番号が振り分けてあるんですよね。
Ordinalsを作っている人たちとかコレクターってのはその番号にロマンを感じる。
唯一無二の番号なので、フルオンチェーンになりますしね。
ただ番号って、1ドル札もシリアルナンバーあるじゃないですか。それを揶揄して、ビットコインPunksはただ単に1ドル札にPunksの絵を刷ってるだけじゃねーか、ていうふうに言ってて馬鹿にしてました。
だから、本当にコアなPunksホルダーの人たちってのはおそらく全く買ってないですね。
僕が知る限りはもう馬鹿にしてて、興味ねーよ、みたいな感じだったので。
Punksがなぜそこまでレガシーとして価値があるのかと言ったら、ただただ絵の希少性とか、レア度だったりとか、そういうのを作ったっていう面白さもあるんですけども、やっぱりテクノロジーが革新的でそこの価値がすごい高いので、絵をパクるだけだったら別に何でもないんだよね、ってところもあると思います。
Ordinalsのマネーゲーム化とBRC20の誕生
で、それは置いといて、インフルエンサーたちのマネーゲームだって言われたんですよ。
ちなみに僕もね、ビットコインPunksのマネーゲームには一瞬乗りましたね。
転売目的で乗って、すぐに売っちゃいましたけども。
今年の初頭にそういう時期がありました。
そのままトレンドに乗るOrdinalsっていうのは本当にたくさん出てきて、二次創作が多くを占めたんですよね。インフルエンサーたちは煽り続けてっていう感じだったんすけども、そんな中3月にBRC20が開発されたんですよね。
それはERC20というのがミームコインっていうかイーサリアムチェーン上のコインって全部ERC20ですよね。それのビットコイン版っていうのを開発した人たちがいてですね、ちょうど5月ぐらいのPepeブームからMemeコインブームに乗っかって、BRC20のコインもフューチャーされました。
ただそのBRC20っていうのは、新しい取り組みの提案として本気で開発してるんですよね、その開発者たちは。
で、その開発者たちは「BRC20ってのは無価値になる可能性があるから、マネーゲームに乗っからない方がいいよ」っていうふうに自分達で言ってるんですよ。
開発した自分たちが
「全然まだ提案段階なんですよ。名前はERCっぽいけど全然別物だし、そもそもビットコインにスマコン機能がないから流動性も限られてるし、価値がなくなるから意味ないよ」
みたいな感じだったんですよね。
「これからいろいろ開発していくから」みたいな感じです。
ビットコインにスマートコントラクト機能が乗っかったら、OrdinalsにしてもBRC20にしても物凄い、ものすごい価値が出てくる、市場が大きくなるイメージですかね、っていうふうにはなると思います。
Ordinalsを作る理由
それに関する論争でガリバーさんが疑問に思ったこと、っていうのがちょっとした論争になってるのかな。いろんなコメントが寄せられてますよね。
同意する人もいれば、いやそういうわけじゃないよっていうふうに、本気でロマンを感じてやってるんだよみたいな人たちもいたりとか、ていうところですよね。
僕がクリエイターだったら、Ordinals作ると思います。
なぜかって言うと、ブロックチェーンっていうのを知ってたりそこに何か価値を感じてたら、有限なものに刻めるロマンっていうのは、やっぱりNFTとかフルオンチェーンに刻みたいなっていうワクワク感は率直にある。
あと僕は下心もありありで、将来的にいつか価値がついたら僕にも、買ってくれたホルダーにも恩恵がある、ていう意味で作るっていう感じですかね。
僕としてはそういう意見を持ってます。
なのでね、新しい市場を求めて稼ぎたいだけ、っていうのも間違ってないですし、海外なんかめちゃくちゃそうなってます。
今年に入ってから新しくインフルエンサーになった、海外の新NFTインフルエンサーみたい人たちいるじゃないですか。もう今年どころか数ヶ月前からなった人たちっていうのは、みんな一致団結して、OrdinalsのBRC20のオレンジ色に背景をして、一致団結して盛り上げてましたけども。
あの辺ってのもインフルエンサーらしい煽りですよね。
マネーゲームから本質への移り変わりの時期
マネーゲームじゃないか、というのは否めないです。もうBRC20の開発者自身がそういうふうに言ってるのでね。ただそれが悪いとかいうよりはお祭りですよね。
こう言ったら怒られるかもしれないけども、そもそもNFTを触ってる人たちが、ほとんどがお金目的なので、はい。
本当にこう「テクノロジーの本質をすごい追求してNFTやってます」っていう人はかなり少ないです。
もちろんいらっしゃいますけど、まだまだ少ないですね。
お金目的でやってるうちにNFTの価値に惹かれていって、本質を追求していこうとしてるっていう人たちが今増えている。っていうフェーズだと思います。
僕なんかもそうです。お金目的で入って、NFTやブロックチェーンの価値に気づいて本質を追求していこうとしている、っていう段階なので。
そういう移り変わりの時期なんじゃないかなと思いますね。
BRCだったりとかOrdinalsに参加する人たちもいろんな立場とか想いが詰まった状態でやってる人も、何も考えずにやってる人もいると思います。流行ってるからやっとこうかなみたいな感じでね。
それが結局将来的に価値ついちゃったみたいなことも全然あるので、クリエイターだったら「何でもやっとこう」みたいな気持ちは、悪くはないと思いますけどね。
おわりに
本日の放送はいかがだったでしょうか。面白いですよね、Ordinals、BRC20あたりっていうのは。
ガリバーさんのような疑問を持たれるのは至極当然ですし、そういうことを率直に公で言えるっていうのは、僕も含めて皆さんを考えさせるきっかけになるっていう意味ですごい有益だと思うんですよね。
もちろんガリバーさんの人柄は丁寧な方なので、誰かを傷つけたり云々っていういたずらな意味で言ってるわけじゃないと思います。
それでは本日はこれで終わりたいと思います。最後まで聞いていただきありがとうございました。
コメントやSNSでシェアしていただけると大変嬉しいですし励みになります。
それでは本日も皆さんにとって良いNFTライフでありますように。
ライター所感
新しい技術が生まれるとそれを否定する人たちが出てくる…
これはいつの時代も、どんなものでも必ずある傾向だと思います。
その中で自分はどうしたいのか?を考えて行動することが大切ですね。
OrdinalsやBRC20は今までBitcoinではできなかったことなので、これからどのように広がっていくのかがとても気になります。
誰も分からないことを追いかけるのはワクワクするので、このワクワクを多くの人たちに届けていきたいと思います。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
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