メタマスクは、詐欺やフィッシング、ハッキングからユーザーを保護するための新機能「セキュリティアラート」を発表しました。
この機能は、Web3セキュリティ企業ブロックエイドとメタマスクの運営企業コンセンシスによって共同で開発されています。
- 本記事で分かること
- ・メタマスクの新機能に関する情報
・ブロックエイドに関する情報
・コンセンシスの直近の動き
主なトピックはメタマスクの新機能で、さらに関わりのある企業を紹介します。
メタマスクの新機能に関する情報
メタマスクがプライバシー保護機能「セキュリティアラート」について発表しました。
2023年11月1日の情報です。
「セキュリティアラート」は詐欺・フィッシング・ハッキングを防ぐための機能です。
開発企業は、以下の2社です。
- ブロックエイド(Web3セキュリティ企業)
- コンセンシス(メタマスクの運営)
今回のセキュリティアラートの開発は、コンセンシスとブロックエイドの提携のもと行われます。
数十億ドル相当の暗号資産盗難を防ぐことが目的です。
トランザクションデータを、サードパーティと共有せずに済むプライバシー保護装置として開発中とのこと。
- サードパーティーとは?
- 他社のパソコンやOSに対応するソフトウェアや周辺機器のこと
サードパーティーに関しては、iPhoneで使用できる「純正ではない充電ケーブル」をイメージして貰えれば分かりやすいと思います。
2024年の4月~6月(第一四半期)までに、全てのメタマスクユーザーが利用可能になる予定です。
現在、一部のユーザーが使用しています。
ブロックエイドに関する情報
Web3セキュリティ企業の「ブロックエイド」について詳細をまとめます。
- ブロックエイドの詳細
- ・イスラエル軍のサイバー諜報部隊「8200部隊」出身メンバーで構成
・2022年設立の企業
・NFTプラットフォームのOpenSeaに「セキュリティアラート」を導入
・ヴィタリック・ブテリン氏のX(旧Twitter)アカウントハック時の盗難阻止に貢献
OpenSeaの「セキュリティアラート」では、約756億円の資産盗難を回避。
ヴィタリック・ブテリン氏のX(旧Twitter)のハッキング時には、約1500万円相当の盗難を阻止しています。
公式サイト:Blockaid
コンセンシスの直近の動き
コンセンシスはメタマスクを開発し、管理・運営を行っている企業です。
・10月にWeb3業界促進のため、機構設計会社のスペシャルメカニズムグループ(SMG)を買収
・8月にソリディティスマートコントラクト自動解析ツール「ディリジェンス・ファジング」のオープンベータ版をアップグレード
・ソリディティ用の開発フレームワーク「ファウンドリー」のサポート開始を発表
・6月にリブランディングを実施し、ロゴと綴りを「ConsenSys」から「Consensys」に変更
公式サイト:Consensys
まとめ
メタマスクの新機能「セキュリティアラート」について解説しました。
- まとめ
- ・メタマスクの新機能に関する情報
・ブロックエイドに関する情報
・コンセンシスの直近の動き
メタマスクは、2016年9月に「Google ChromeとFirefox向けのブラウザ拡張機能」として初めてローンチされたアプリケーションです。
ローンチ後は、イーサリアムブロックチェーン上に構築されたDAppsの普及に貢献してきました。
セキュリティに対する問題が多くありましたが、今回の「セキュリティアラート」がどれほどハッキングを回避できるのかに注目です。