【NFT初心者必見】詐欺を回避するために必ず抑えるべき3箇条
このところ、「NFT」という言葉を聞かない日はない、というくらい世界中で話題になっているNFT(非代替性トークン:Non Fungible Tokens)。しかし、残念ながらNFTの世界は信じられないくらい詐欺師が横行しています。特に、NFT初心者は細心の注意を払わないとかなりの確率で詐欺に引っかかってしまいますし、慣れている人ですら気が付かないうちに詐欺の被害にあってしまいます。
NFT NEWS Japan. では、NFTを多くの人へ発信しているという立場上、このような詐欺を絶対に見過ごすことは出来ないと考え、NFTでの多くの知見・経験に基づいた『詐欺を回避するために必ず抑えるべき3箇条』を公開することに致しました。
NFTに興味がある方、すでに取引をしている方、全ての方に必ず読んでいただきたい内容となっていますので、最後まで御覧ください。
なぜNFTでは詐欺が多いのか
なぜNFTではこんなにも詐欺が多いのでしょうか。
NFTに限らず、お金が動く話ではリアル世界でも詐欺がつきものです。不動産投資の詐欺、投資信託の詐欺、海外旅行先での両替での詐欺、、、思いつくだけでもキリがありません。
NFTはそもそも新しい概念です。NFTを取引するために必要な暗号資産(仮想通貨)やウォレット、取引の場であるOpenSeaなどのNFTマーケットプレイス、NFTを売り出しているアーティストやプロジェクト、どれをとっても生まれたのがこの数年〜10年ほどですし、一般的なニュースに取り上げられたり、活発に取引されるようになったのはそれこそこの1年ほどです。
昨今のNFTブームによって、これらの新しい概念をよく理解しないまま取引に参加してしまう人が大勢いるのが現実です。知識の浅い人たちは、詐欺師にとっては格好のターゲットです。このような中では詐欺が横行するのは無理もありません。
NFTで詐欺に合わない為の3箇条
では、NFTで詐欺に合わないためにはどうすればよいのでしょうか。
それは、詐欺の手口を知ること、その手口を見破る知識と、正しい取引方法を知ることです。
様々なNFT知見者から集まった情報をもとに、以下の3箇条を必ず理解して実践することをお勧めします。
- ウォレットで絶対にやってはいけないことを理解する
- NFT販売者の公式情報をかならず確認する
- ホワイトリストの当選連絡に細心の注意を払う
では1つずつ詳しく見ていきましょう。
1)ウォレットで絶対にやってはいけない3つ
NFTを取引するには、多くの場合暗号資産(仮想通貨)が必要です。暗号資産で取引をするには、必ずウォレットが必要になります。
多くのNFTはETH(イーサリアム)で取引がされており、そのETHの代表的なウォレットがMetaMaskです。
多くのサイトでMetaMaskのインストール方法、使い方、などの解説がされています。我々NFT NEWS Japan.でも以下の解説記事を提供していますのでぜひご覧ください。
この際、絶対に注意しなければならないのは以下の3点です。
- ウォレットのインストール時、確実に公式サイトからインストールする
- ウォレットの秘密鍵、リカバリーフレーズは絶対に誰にも教えない
- リカバリーフレーズが漏洩しない工夫をする
1−1)ウォレットの公式サイトが、絶対に公式サイトであることを確認する
「MetaMask」でGoogleを検索すると、稀に詐欺サイトがトップに出てきてしまうことがあります。
なので、MetaMaskをインストールしようとする際、必ずブラウザのURLが「https://metamask.io/」になっていることを確認してからインストールを行ってください。
よくある手口として、「m」が「n」になっていたり、アルファベットが二重になっていたり、「.io」が違うものになっていたりします。
1−2)ウォレットの秘密鍵、リカバリーフレーズを絶対に誰にも教えない
秘密鍵はシークレット−キー/Secret Key、リカバリーフレーズはRecovery Phraseなどと同じです。
これは絶対に心に留めておいてください。
リカバリーフレーズは、絶対に誰もあなたに聞いたり、入力を求めたりしません!!!
リカバリーフレーズを聞いてくる人やメッセージは全員詐欺師だと思ってください。たとえ、「MetaMaskの公式サポート」のようなことを謳っていたとしても、100%詐欺師だと思う事が重要です。
1−3)リカバリーフレーズが漏洩しない工夫をする
たとえ誰にもリカバリーフレーズを教えなかったとしても、知らないところで漏洩してしまっては元も子もありません。
PCがマルウェア(ウィルス)に感染して情報が流出してしまったり、保存しているクラウドサービスがアタックを受けて情報漏洩してしまうことも0ではありません。それ以外でも紙やPC画面を物理的に見られてしまうことだってあるかもしれません。リカバリーフレーズの保存先が紙のメモであれ、クラウドサービスのノート等であれ、それは漏洩する可能性がある、と考えてください。
最もシンプルで強力な漏洩回避方法としては、リカバリーフレーズを分割して保存する方法です。例えば、3分割し、1つめは紙のメモを自宅に、2つ目はクラウドサービスのノート等に、3つ目は画像としてPC及びクラウドサービスに、などの方法です。この方法であれば、それらのうち2つまで漏洩してしまったとしても(同時に2つの保存方法が漏洩すること自体、かなり稀だと言えます)、リカバリーフレーズ全てが漏洩したことにはならないので安全と言えます。
分割する数が多ければ多いほど安全ですが、逆に順番を忘れてしまったり、一部が復元不可能になってしまうと、資産を全部失うリスクもありますので、ご注意ください。
少なくとも、リカバリーフレーズをまとめて同じ場所に保存すると非常に危険ですので注意してください。
2)NFT販売者の公式情報をかならず確認する
OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスで購入する限りにおいては安全、と思ってはいけません。NFTの作り方によっては、悪意ある人がその画像をコピーしてOpenSeaに出品することは簡単です。同じ名前で同じNFT素材を出品しているからと言って本物とは限りません。
NFTマーケットプレイスで購入する場合、かならず作成者や最初の販売者の情報がブロックチェーンに刻まれており、確認することができます。それらを確認して、公式販売者が販売していることを確認しましょう。
3)ホワイトリストの当選連絡に細心の注意を払う
NFTをマーケットプレイス上で販売開始する前に、特別な人だけに限定価格で販売する、というキャンペーンをやることがあります(ホワイトリスト、WhiteList、WLなどと言います)。
TwitterなどでたくさんのNFTホワイトリストのキャンペーンが流れていますが、それらが全て詐欺師というわけではありません。むしろ、公開前にファンに届けたい、口コミで広げたい、などの意図でNFT販売者は積極的にその手法を使っています。
問題は、そのような公式のキャンペーンに詐欺師が乗っかって、キャンペーンに申し込んだ人へ「あなたにホワイトリストの権利が当選しました!」のようなメッセージで詐欺に誘導する手口が横行していることです。
だれもがホワイトリストを獲得したいので、そのような連絡がきたらなんとも嬉しい気持ちになってしまい、我を忘れて「早く手に入れたい」と思ってしまいます。
では、どのように回避することができるのでしょうか。
これは以下を必ず留意してください。
- DiscordやTwitterのDMで当選連絡が来た場合は99.999%(というか、ほぼ100%)詐欺だと思うこと
- その連絡の誘導先のURLが、本当に公式サイトのものであるか、何重ものチェックをすること
このような当選連絡や、その先のURLにアクセスすると「あと◯個です。急いでMintしましょう!」のようなメッセージが流れてくることが多いのですが、そこでとにかく冷静になれることが重要です。
からなず上記の1、2を確認して、どうしても迷う場合は「誰かに聞く」というステップを自分の中で絶対に入れる、と決めてしまいましょう。
詳しい人でもよいですし、詳しくなくても当記事の内容を見た人であればかならず冷静に注意してくれることでしょう。
最後に
NFTの取引に詐欺が多いのは事実としてあり、大変残念なことです。だからといって、NFTは全て危険だ、と思ってほしくないですし、正しい知識と理解をもてばこのイノベーションがもたらす将来の可能性は無限大と言えます。
NFT NEWS Japan. はNFTを世の中に正しく広めていきたいという想いから、注意喚起の意味でこのような記事を発信させていただくことにしました。
NFT NEWS Japan. を運営しているMediaDAOの創業者であるかねりんのVoicyもこの内容に触れていますのでぜひお聞きください。