Curve創設者とベンチャーキャピタルの間の法的戦いが始まる

今回の記事では、Curveの創設者Michael Egorov氏(@newmichwill)が関与するカリフォルニアの訴訟についての最新情報をお届けします。
この記事を読むことで、デジタル通貨業界の最新の動向や法的な背景を理解する手助けとなるでしょう。

ベンチャーキャピタルの主張

3つのベンチャーキャピタル(VC)

は、Egorov氏が不正な手段と業務秘密の不正使用に関与し、経済的な損害をもたらしたと主張しています。
訴訟によれば、Egorov氏は3社にSwiss Stake GmbHの株を売ったものの、

  • VC3社は約束された持ち分を受け取らなかった
  • さらに100万ドル近い資金も返却されていない

と述べています。

Swiss Stake GmbHとは?
Curveの背後にあるスイスの登録会社

カリフォルニアの裁判所の判断

カリフォルニアの裁判所はカリフォルニアがEgorov氏を裁く適切な場所ではないと判断し、訴訟を却下しました。

2023年9月6日に提出された申立書によると、Egorov氏は不正行為の疑いがある2020年よりもずっと前の2018年以降、カリフォルニアに住んでいません。

スイスでの続報

VCの代理人であるLatham & Watkins法律事務所は、
「裁判所は請求を棄却したのではなく、手続き上スイスの裁判所に提訴されるべきと判断したに過ぎない」
「スイスの裁判所でEgorov氏に対する法的措置を続ける」
と発表しています。

Egorov氏の反応と今後の展望

Egorov氏はDL Newsに対し、
「裁判所は当事者全員がスイスを事業拠点とすることを想定していたこと、原告には私をカリフォルニア訴訟に引きずり込む根拠がないことに同意してくれた。満足している。」
とコメントしています。
また、「今後もDeFiの世界で革新的で価値ある製品の開発に注力する」と述べています。

参考記事:Curve founder ‘pleased’ judge threw out case: VCs had ‘no basis to drag me into a California lawsuit’

オピニオン

はっきり言って、争われている内容は昭和の金融事件ですね。
2022年のFTX事件然り、「テクノロジー」と「人」は分けて捉えることが重要です。
デジタル通貨業界の複雑な法的背景を理解することは難しいかもしれませんが、この記事を通じて明確な情報を提供できることを願っています。

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Curveハッキング事件からDeFiの課題と未来を考える

画像ソース:sirtravelalot / Shutterstock.com

鈴木 康男記者/エンジニア

投稿者プロフィール

2021年にWeb3に関するテクノロジーの急伸に衝撃と強い興味関心を抱き、ブロックチェーンに関するエンジニアリングを独学で学ぶ。
コミュニティやハッカソンでのプロダクト開発や、Web3に関する発信活動も行う。

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