【Messariレポート】2024年の注目プロダクト10選

業界人がこぞって注目するMessariのレポートより、 「TOP 10 PRODUCTS OF 2024」の章を要約しました。

USDT on Tron

テザー社のUSDT(安定した価値を持つ暗号通貨)が、特に開発途上国で価値保持や支払い手段として人気。
USDT on Tronは世界の主要な暗号支払いネットワークになっている。
公式サイト:https://tron.network/usdt?lng=jap

1K以上のUSDTを保有しうるアドレスの数

BASE from Coinbase

Coinbase(暗号通貨取引所)がロールアップ市場(トランザクションを効率的に処理する技術)に参入。ユーザー体験に重点を置いたサービスを提供し、Coinbaseの中央集権的サービスと分散型サービスの境界を曖昧にしている。
公式サイト:https://base.org/

Coinbaseの資産がDefi TVL全体に対して過去最高を記録

Celestia

データの可用性と合意形成を提供するシンプルなサービス。他のネットワークと比べ、低コストで混雑しない基本層を提供。Cosmos SDK(ブロックチェーンアプリケーションを構築するためのフレームワーク)を使用したプロジェクトとして注目されている。
公式サイト:https://celestia.org/

モジュールスタックの層:コンセンサスとデータの可用性(DA)

Firedancer

Solana(ブロックチェーンプラットフォーム)のバリデータクライアントを開発。トランザクション速度の向上とユーザー体験の改善を目指している。
公式サイト:https://jumpcrypto.com/firedancer/

Solanaに適応した3段階の未達成顧客チャート

Farcaster

Web2のソーシャルアプリケーションのようなクリーンなユーザー体験を提供。オンチェーン契約とオフチェーンのP2Pネットワークを使用した革新的なアーキテクチャを採用。
公式サイト:https://www.farcaster.xyz/

正式ローンチ以降順調にユーザーを伸ばしている

GBTC

Grayscale Bitcoin Trust (GBTC)は、ビットコインの価値に連動するよう設計された株式を通じて、ビットコインに投資する機会を2015年から提供しています。(ETFに先駆けて存在していました)

GrayscaleのSEC(米国証券取引委員会)勝訴により、Bitcoin Trustの株価とビットコインの公正市場価値の間のギャップが閉じる見込み。世界で最も流動性の高いビットコイン投資商品になる可能性がある。
公式サイト:https://etfs.grayscale.com/gbtc

引用元:Google Finanace

Lido

ETHのステーキング比率(ネットワークの一部としてETHを保持する割合)が24%に達し、Lidoが市場シェアを拡大。しかし、Ethereumの分散化と経済的安全性への影響も懸念されている。
公式サイト:https://lido.fi/
関連記事:流動性断片化の危機:LidoとLayerZeroのブリッジ論争解説

Ethereumの”Shapella”アップデート以降ステーキング率が伸び続けている

CCIP

Chainlink(ブロックチェーンのオラクルネットワーク)のCross Chain Interoperability Protocolが複数のブロックチェーンで立ち上げられ、開発者の関心を集めている。チェーン間の安全なメッセージングとトークン転送を容易にする。
公式サイト:https://chain.link/cross-chain
関連記事:中央集権とブロックチェーン: 相反する二つが結びつく時

Blur, Blend, Blast

Ethereum NFTエコシステテムで大きな影響を与えたBlurとそのNFT金融化製品。Blurは、取引に優れたユーザー体験を提供し、OpenSeaの独占に挑戦。NFT市場の長期的な活力のための重要な基盤を築いている。
Blur公式サイト:https://blur.io/

BlurはEthereum上のNFT売買ボリュームの大部分を占める

Project Guardian

JPMorganとApolloなどが参加するProject Guardianは、伝統的金融と暗号通貨を融合させた製品。
資産運用者がファンドをトークン化し、ルールベースのアクティブポートフォリオを効率的に管理できる。暗号通貨と伝統的金融製品の統合に新たな可能性を示している。
公式サイト:https://www.mas.gov.sg/schemes-and-initiatives/project-guardian

日本の金融庁もオブザーバーとして参加している

オピニオン

既に頭角を表しているプロダクトばかりではありますが、USDT on Tronは初耳です。
日本だとTronを触っている話は聞きませんが、途上国でのシェアは着実に広がっているようです。
クリプトの未来を予想するうえでは、真にクリプトをインフラとして必要とする途上国での動向に注目することも重要ですね。

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記事ソース・画像ソース:https://messari.io/crypto-theses-for-2024

鈴木 康男記者/エンジニア

投稿者プロフィール

2021年にWeb3に関するテクノロジーの急伸に衝撃と強い興味関心を抱き、ブロックチェーンに関するエンジニアリングを独学で学ぶ。
コミュニティやハッカソンでのプロダクト開発や、Web3に関する発信活動も行う。

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