おはようございます。🐤
毎朝ガチのおはぎゃーが起きています、今僕たちは4年に1度と言われる下落相場の真っただ中にいます。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今日は「清算にかかる手数料」ということでお話していきます。そのためにまず「清算とは?」というところからお話していこうと思います。
清算とは
DeFiでいう清算は担保が借り入れを上回る恐れがあるときに、そのポジションを決済することをいいます。難しいですね、僕もよくわかっていないので、自分にわかるように整理してみます。
DeFiのレンディングでは、借り入れるためにまず資金を預け入れます。それが担保となります。いろんな資金を提供してくれるユーザーがいて、BTCを預ける人もいれば、USDを預ける人もいます。DeFiではそんないろんな暗号資産の資金プールを作って、ユーザーの資金提供を受けます。そしてその資金プールを使って、借りたい人に貸し出すサービスをします。
借りたい人は「借入金利」を支払います。これは資金提供者の利益となります。
例えばアリスさんが資金プールに1 BTCを預け入れたとします。預け入れた時は1 BTC=$30,000だとすると、その83.3%の価値にあたる$24,000まで借入できる権利が生まれます。よい投資先もあるので、せっかく借りられるのなら…と、少しゆとりをもって担保の66.6%の$20,000(USD)を借り入れました。
しかし相場は下落し、1 BTCが$23,999になったとします。$24,000という清算ラインを割りました。これ以上BTC単価が下がると、サービス提供側はUSDを提供してくれていたユーザーに返済することができなくなる可能性があるので、アリスさんのポジションを清算します。つまり、担保の1 BTCを売却して$23,999に換え、一部を手数料として徴収し、USDを預け入れていたユーザーに返済できるようUSDの資金プールに戻します。つまり暗号資産が売られるのです。
暗号資産が売られるとその暗号資産の価格は下がります。暗号資産の価格が下がるとさらに清算が起こります。
こうやって清算は連鎖的に発生し、暗号資産の価格はどんどん下がって割安になります。すると徐々に買いも発生するという市場原理が働いて、一定の価格で下げは止まります。
清算のあとに来る世界
清算がおこったら清算手数料がとられます。例えばアルパカファイナンスでは清算手数料はポジションの5%ですから、さきほどの例でいうと1 BTC=$24,000 * 5%=$1,200 がとられます、パカにできない額です。
Coindeskは6月14日、ビットコイン価格が重要なサポートである$25,000を下回り、過去24時間の清算が10億ドルに達したと報道しました、15日にはビットコイン価格はさらに下げ、一時$20,178に達しました。清算の額は拡大しているものと思われます。3日間の下落幅は-28%、過去最高値である$67,566からの下落幅は70%を超えます。
暗号資産先物、10億ドル超の清算 | coindesk JAPAN | コインデスク・ジャパン
さて、仮に暗号資産取引所の清算手数料が1%だったとします。10億ドルの1%で1,000万ドル(約13億円)というお金が暗号資産取引所に入ってきます。
BSCでレバレッジファーミングのサービスをしているアルパカファイナンスの利益の多くは、実は清算によるものです。アルパカさんは収益の一部をALPACAの買い戻し&Burnにあてていて、その買い戻し額の42%が清算によるものです。(これらはすべてALPACAホルダーに還元されます)
このように取引所やDeFiプロジェクトなどの金融企業は投資家に投資商品やサービスを提供し、ユーザーが損をしても得をしても、どう転んでも利益を得られるしくみになっています。
まとめ
今日は清算にかかる手数料ということをきっかけに、「清算とは?」というところと「実は大きな清算手数料」という内容のお話をしてきました。
投資家がトレードして利益を得ても金融は利益を得られるし、投資家が清算されて損失をだしても金融は利益を得られるということです。
そしてDeFiの世界では金融業を始めるのに許可も免許も必要ありません。あなたもDeFiで金融業を営んでみませんか? ただし日本企業では無理です…。
というわけで今日のお話は以上です、何かの参考になれば嬉しいです。
それではまた、DeFi~(@^^)/~~~