【イベントレポート】「日本をweb3先進国に!」自民党web3PTの最新動向と民間企業に期待すること

2023年8月22日に、渋谷Web3大学(@ShibuyaWeb3Univ)主催のトークセッションイベントが開催された。

渋谷Web3大学第7回目
「Web3時代の企業マーケティング」-ビジネス事例編-
日時:8/22(火)18:00〜20:00
会場:17:20
受付:17:00-19:30の間
会場:渋谷スクランブルスクエア39階WeWork
渋谷区渋谷1-12-24(渋谷駅直結 / 地下B6出口)

イベント内容
・DEA社がもたらす新時代のエンターテイメント経済圏について
・PlayMiningの最新事例紹介
・自民党web3PTの最新動向 / web3特区を目指す渋谷区

スペシャルゲスト

山田 耕三(@kozo_tx
Digital Entertainment Asset Pte.Ltd.
Founder & Co-CEO

Co-CEOとして戦略構築とコンテンツ事業、メディア事業統括を担当。
また、プラットフォーム事業「PlayMining」でのコンテンツ開発とNFT企画も手掛ける。
NFTの可能性と有用性を啓蒙するYouTubeチャンネル「NFTv」Webメディア「NFTnavi」を運用。NFT Awards 発案者。テレビ東京で15年間 音楽・バラエティ番組のプロデューサーを務めた経歴を持つ。東京大学法学部卒業。
https://dea.sg/jp/
https://playmining.com/ja/

平 将明(@TAIRAMASAAKI
衆議院議員
自民党web3プロジェクトチーム座長

衆議院議員(6期)、自民党情報調査局長、自民党ネットメディア局長、自民党新しい資本主義実行本部事務局長、自民党AIの進化と実装に関するPT座長、自民党データ戦略小委員会委員長、自民党東京都連政調会長など

早稲田大学法学部卒、元・大田青果市場仲卸三代目、元・東京青年会議所理事長、元・慶應義塾大学大学院講師、元・経済産業大臣政務官、元・内閣府副大臣(防災、行政改革、IT政策、宇宙政策、クールジャパン戦略、地方創生、国家戦略特区等担当)

板垣 和夏(@waka08072
経済産業省大臣官房Web3.0政策推進室 課長補佐

2017年経済産業省入省。ヘルスケア産業政策、ソーシャルイノベーション関連政策、シンガポールVC等での勤務、行政DX等に関する政策等に従事したのち、現職。コロンビア大学国際公共政策大学院、東京大学公共政策大学院修了。

ゲスト講演

板垣 和夏氏による講演

板垣 和夏氏による「Web3.0事業環境整備の考え方」についての講演が行われた。

講演の内容
・Web3.0事業環境整備の考え方
・文化経済領域の産業振興
・社会課題解決の促進
・「価値のインターネット」の上に生まれたトークン経済

社会課題解決の促進として、山古志村DAO・Toucan(トゥーカン)のプロジェクトの2つが紹介された。
NFTやトークンは自治体や非営利団体の新たな資金調達・コミュニティマネジメント手法としても注目され、社会課題解決(地方創生等)に貢献できる可能性があるとも語っている。

山古志村DAO
山古志村に人を呼び戻そうという考えのもと、発足したプロジェクト。2021年12月14日に販売された電子住民票NFT。ブロックチェーンはイーサリアム。

Toucan(トゥーカン)
2021年10月18日に立ち上げられたスイスに拠点を構える非営利組織。企業間で取引されていたカーボンクレジット(温室効果ガスの排出削減量を排出権としてクレジット化したもの)をトークン化し、個人向けに販売可能にしたプロジェクト。

板垣 和夏氏は、2023年7月25日に行われたWebXにおいて、Yuga Labs CEOのDaniel Alegre氏と対談を行っている。
関連記事:【WebXイベントレポート】Yuga Labs×経済産業省の対談

平 将明氏による講演

主に「政府として、国家としてのWeb3.0」についての講演が行われた。

講演の内容
・政府として、国家としてのWeb3.0
・DAOの法制化
・トークンエコノミーについて
・日本をグローバル価格に引き戻せるか
・アナログなコンテンツをNFT・DAO・ステーブルコインで最大化

2021年7月に株式会社ホットリンク(@hottolink_pr)の内山 幸樹氏に「日本人がシンガポールに流出している、と初対面で言われ感じ悪いなと思った。」という切り口で講演が開始された。

海外から日本に来る人の感想は、日本は安い・タダみたいだ、と言われることが多く、どのようにしてグローバル価格に戻せるかを考えているとのこと。

「メタバースを含め、トークンエコノミーをビルトインしないとWeb3.0は来ない。」

先日のWebXの平氏の発言でも同じ発言があり、Web3.0への強い思想を感じた。
関連記事:【WebX速報レポート】Astar渡辺氏、Joi氏、平議員がWeb3国家戦略を徹底討論
政府として、国家としてWeb3.0という言葉を使ったのは日本が初めてで、平氏が岸田総理に提言したとのこと。

「新しい資本主義というが、パッとしない。」

Web3.0という言葉は政府から言えず、定義が曖昧なことを入れられない。
そこで平氏が、ロンドンでの岸田さんの発表で「Web3.0」という言葉をコッソリと入れたそうだ。

「これがプロの仕事だ。」

と語っている。他の国は行っていないDAOの法制化を進めており、大企業がWeb3.0の領域に参入するための下地を整えていることを明かした。

山田 耕三氏による講演

主に「社会議題を解決するためのゲーミフィケーション(ゲーム化)」についての講演が行われた。

講演の内容
・ゲーミフィケーションのよる社会課題の解決
・Web3.0エンタメプラットフォーム
・Web3.0エンタメと課題解決についての考え方

東京電力協力のもと、「電柱NFTゲーム」を作成し、2024年にテストバージョンが登場予定とのことだ。こちらのゲームの名称は「ぼくとわたしの電柱合戦」で、実際の電柱を撮影して陣取り合戦を行う。

このゲームにより考えられている効果は以下の3つ。
・ゲームの体験消費
・インフラ保守への貢献
・電柱広告のDX

ゲーム内に登場する電柱の広告をWeb3.0電柱広告として活用、また、設備点検のコスト削減にも繋がりインフラの保守にもなる予定だ。
このように、ゲーミフィケーションによる社会課題の解決についての講演が行われた。

独自コインのディープコイン(DEP/DEAPcoin)も発行している。
・OKCoinJapan
・BITPOINT
・BitTrade
・Zaif

現在は日本で4つの取引所で日本円に交換可能となっている。

オピニオン

SNSでは得られない生の情報が多く、イベントに向かう重要性を改めて感じた。
日本国内では投機的なNFTに目を向けがちだが、広い視野で見れば手段の一つに過ぎない。
日本のアナログなコンテンツを、NFT・DAO・ステーブルコインで最大化させる取り組みをしている人が数多くいること、また、その熱量は現場でしか感じることは出来ない。

イベントではNFTの活用事例なども紹介され、本質的なNFTの使用方法についても考えるきっかけとなった。
NFTの事例:NFT保有者にアーリーエントリー権を付与–ニセコのスキー場で実証実験

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