おはようございます、手数料研究家のヒヨコロです。🐤
突然ですが、今日の記事を最後に、週刊ヒヨコロの手数料研究室の連載を終了します。「NFT News Japan.」の記事が4週連続で僕の「手数料研究」の記事だったことから、これは僕にとっても、仮にも「NFT」を冠するメディアにとっても、良くないことだと考えたのです。
というわけで、このメディアの責任者であるかねりんさんに相談して、連載をやめることにしました。
手数料を主題にした理由
そもそも、なぜこの「NFT News Japan.」というメディアで手数料研究なんてさせていただいていたか、それは僕が「手数料を制する者は世界を制す」と本気で信じているからです。この思いは連載を終わる今も全く変わりません。まず間違いなくこの先ずっとこの考えが変わることは無いと思います。
世界のビックテックと呼ばれる企業の収入源はなんでしょうか。手数料や広告など「大衆から広く浅くちょっとずつ回収する事業」の収益をピックアップしてみました。
- アマゾン⇒マーケットプレイス事業(約22%)/広告収入(約6.6%)
- Google⇒広告収入(約85%)
- Meta(旧Facebook)⇒広告収入(約98.5%)
- アップル⇒アップルストアなど(約14%)
- マイクロソフト⇒広告収入(約6.4%)
参考⇒GAFAMの収益構造が分かるインフォグラフィックがおもしろいぞ
世界の5大企業が、「製品」や「商品」を作っているのではなくて、「手数料」とか「広告」とか、消費者から薄く広くちょっとずつお金を集める事業を収入源としています。
もっというと、金融機関の収益の大部分も手数料によります。金融機関だけではなく、マッチングサービス(人材紹介、不動産仲介、食べログ、メルカリ、ココナラ、Uber Eats、婚活サイトなど)も手数料。
OpenSeaも、PancakeSwap(DEX)もアルパカファイナンス(レンディング)もSTEPN(ブロックチェーンゲーム)も手数料ビジネス。
逆に、Web3領域で手数料ビジネスじゃないものって何でしょうか? といったように、僕にとっては「面白そうなビジネス」のほとんどが素敵な手数料のしくみをもつものなのです。単に「儲かるから」というよりは、リスクをさほど負うことなく淡々と稼ぎ続けることができるしくみに面白味を感じるのだと思います。
そんなこんなで、僕自身はこれからも手数料のとりこであり、研究を続けていきます。しかし、その場はNFT専門のメディアではないと思いますし、メディア側の立場にたって考えても、手数料の話題はあくまでサブでなければいけないはずです。
というわけで、以上が連載休止の理由でした。
感謝
つぎに、NFT News Japan.の代表であるかねりんさんに感謝とお礼を述べたいと思います。
ここで記事を書かせていただいたのは、ほんとうにかねりんさんのおかげです。僕はかねりんさんを昨年9月のこのニュースメディア立ち上げの時から知っているのですが、ほんとうに動きが早く緻密で正確で、すごい人だと尊敬しています。
そのかねりんさんから声をかけていただいたのが今年の1月、「連載してもらえないか」と、ほんとうに嬉しかったなぁ。当時も今もですけど、僕は本職の合間にブログを書いていたので時間は本当にゼロ、むしろマイナスだったのですが、作家として認めていただいて連載を持たせていただいたのはほんとうに嬉しいことでした。
毎週の連載は、案外ネタにはこと欠かなかった…というか、ほんとうに好き勝手やらせていただいたので、STEPNとかLightning Networkとか、僕なりに手数料という軸はぶらさずに、しかしその時に夢中になっていたものについて、メディアの主題であるはずの「NFT」のことはガン無視で、それでも認めていただいていたのは感謝しかありません。
しかしながら、やはり「毎週木曜日」と決めて、「書くからには良い記事を書きたい」と思ってしまうと、月曜日くらいからはプレッシャーを感じながら連載のネタを考え、水曜夜は睡眠を削って記事を書き、木曜日朝にできた記事をえいやで投稿! その後の木曜日の夜の開放的な気分はとても心地よかったですね。
ほんとに良い経験をさせていただきました。
お気に入り記事3選
それでは、今年の2月3日から11月2日までに書いた37本の記事の中から、僕のお気に入りの記事を3つ紹介します。
1 手数料の魅力
まずは初回「手数料の魅力」というタイトルです。
これは僕がDeFiを始めた理由でもあるので、今まで書いてきたブログへの思いやらなんやらをドロっと濃く垂れ流している記事になります。年間の銀行の手数料収入の2.3兆円があれば、その金で何ができるかというのが面白いですね。ディズニー映画ほんとに400本も作れますか? いいかげんだなぁ(笑) ホストクラブに5480年とは言わず1か月でいいから通い続けてみたいですね。
さて、日本の銀行の手数料収入の合計額は、年間およそ2.3兆円です。…中略… 2.3兆円…ピンと来ませんよね。ちなみに、もしあなたが2兆円持っていたら何に使いますか?
https://cryptojournal.jp/hiyofee-labo/2377/
- ディズニー映画を作りたい…400本くらい作れます
- フェラーリが欲しい…毎日買い替えても使い切るのに137年かかります
- ホストクラブ通いしたい…毎日ピンドン入れても使い切るのに5480年かかります
- 叙々苑で毎日シャトーブリアンを食べたい…27.4万年かかります
2 効率の良い複利の頻度について
これは僕の記事の中で最も数式の出てくるものです。下のグラフの頂点を求めるための式を考えたものです。
ほんとうに無駄オブ無駄で、たぶん誰も読んでいないと思うし仮に読んでいても誰も数式を見ていないと思いますけど、自分としては大好きな記事でした。
3 STEPNは手数料ビジネスかイールドファーミングか
最後はやっぱりSTEPNの記事です。STEPNの記事はなんと4つも書いていますが、そのうち最初の記事になります。2月というごくごく初期の頃から、STEPNのトークノミクスについて解説し、「ポンジ的」であり破滅は見えていること、崩壊の後に続く世界のことも、まるで見たことのようにズバズバ言い当てているのが今読み返しても心地よいです。
GST価格は、イールドファーミングになぞらえると、独自トークンをプロジェクトの利益で買い戻すことで一定の持続可能性がでてきます。これはDeFiの一部のプロジェクトがすでに持続可能な運営に達していることからもわかります。…中略… そして、靴NFTが飽和状態に達したあとの世界ですが、今のままのNFT靴のしくみではよい結果が得られないと思います。例えば現実世界の靴はすり減って消費されて(burnされて)いくので靴産業は持続可能になるのですが、NFTは修理さえすれば劣化しないのが問題です。
https://cryptojournal.jp/hiyofee-labo/2936/
おわりに
最後に、この連載を読んでいただいたみなさま、心待ちにしていただいたみなさま、僕が記事を書き続けられるのはほんとうにみなさまのおかげです。誇張なくほんとうにそうです。Twitterのいいねの数、このメディアのランキング、すべてが励みになりました。そのおかげで僕は続けてこられました。
また、かねりんさんと共に僕の活動を支えていただいたMasaさま、毎回タイトルイラストをスマホ対応に修正をしていただいたmajo18さま、本当に感謝です。ありがとうございました。majoさんのLightningのイラスト、すごくセンス良かったです。😊
またどこかで、みなさんと組める機会があればこんなに喜ばしいことはありません。
さようならまた会えるね またどこかできっと会えるね
さようならの歌(長渕剛)
僕だって君を好きなんだし 君だって僕を好きなはずさ
というわけで、それではまた、DeFi~(@^^)/~~~