Pontaがブロックチェーン領域へ進出

  • 2023/11/23 21:56
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Pontaを運営する株式会社ロイヤリティ マーケティングとブロックチェーン事業を展開する株式会社プレイシンクの提携が発表されました。
Pontaの1億を超えるユーザーアカウントに対して独自のブロックチェーンでマスアダプションする計画です。

独自チェーンをアバランチのサブネットで構築

ロイヤリティマーケティングとプレイシンクが独自チェーンの構築を選択した背景には、大規模なユーザーベースとそれに伴う大量のトランザクション処理があげられます。
Ponta経済圏にはすでに1億を超えるアカウントが存在しています。
そのアカウント全員に対してトークンやNFTをエアドロップしようとするだけで、1億トランザクションが発生することになります。

このような大量のトランザクションを処理するには、トランザクションスピードの課題やガス代(取引手数料)のスケーラビリティ問題があります。
こうした問題の解決策として、アバランチのサブネットで独自チェーンを構築する決定がなされました。

アバランチは高速かつ低コストで大量のトランザクションを処理することができるスケーラブルなプラットフォームであり、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)互換性もあります。
これにより、Pontaの大規模なユーザーベースに対応しつつ、効率的かつスケーラブルな独自ブロックチェーンの構築をアバランチのサブネットが選択されました。

Ponta経済圏のWeb3への接続

ロイヤリティマーケティングとプレイシンクは、この1億を超える大規模なユーザーベースをWeb3に接続することで、従来のリアル経済と新たなブロックチェーン技術とを接続しようとしています。
例えば「NFTを持った人が特定の店舗で買い物すると、さらにデジタルノベルティが貰える」というようなキャンペーンなど、1億を超えるアカウントとリアル店舗にNFTなどのWeb3要素を絡めることで、色々な新しいマーケティングができると、プレイシンク代表取締役の尾下氏は説明しています。
この接続により、Ponta経済圏のユーザーはトークンやNFTを含むWeb3サービスを利用できるようになります。

また、ブロックチェーン技術の活用可能性についても展望にも触れています。
Pontaポイントがブロックチェーン上のトークンに替わり、それがどのチェーンにもブリッジされて決済できるようになれば、大きく世界が変わるのではないかと尾下氏は述べ、ブロックチェーン技術がもたらす可能性に期待を寄せています。

サービス展開の計画

Ponta経済圏では具体的な展開計画として、コンテンツ領域とマーケティング領域でのサービス展開が予定されています。

コンテンツ領域ではゲームのリリースが計画されており、Web3技術とPontaユーザーを連携させた「X to Earn」ゲームの開発が進行中です。
NFTの二次流通やPontaポイントとの連動によるゲーム体験の向上を目指しており、ユーザーがPontaポイントを活用してゲームを楽しんだり、新たなNFTを獲得したりする世界を実現することが期待されています。

対してマーケティング領域においては、Ponta経済圏のアカウントを対象にしたNFTプロモーションやリアル店舗での特典提供など、大規模なイベントを実施する計画が進行しています。
尾下氏はPonta経済圏の強みはリアルの提携店舗が日本中にたくさんあることであると述べ、例えば「提携したコンビニやスーパーで特定の商品を購入した方にNFTを配布する」といったマーケティングが具体例として挙げられました。
リアル店舗との連動による新しいマーケティング手法の可能性を示唆しています。

まとめ

現在のWeb2での経済圏を拡張し、Web3領域まで広げることは企業にとって効率が良いものです。
ユーザーにとっても、既存のサービスがそのままWeb3領域へ拡大されることは抵抗感が少ないはずです。

ただし、Pontaが使えるところと使えないところがあるように、現状の経済圏だけであれば不自由な場面も多くあります。
今後の展望としてブリッジが挙げられたように、「どこでも使える」ようになるのがいちユーザーとしては一番使い勝手が良いものであり、同様のサービスが今後展開された場合の大きなストロングポイントと言えます。

独自の経済圏だけではなく、ブロックチェーン技術により全てを網羅できる程の拡張性を期待したいものです。

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記事ソース
1億ID誇る「Ponta」のNFT戦略 マーケティング活用が激変
1億超アカウントがWeb3に、「Ponta」独自ブロックチェーンが目指す世界(ロイヤリティ マーケティング 長谷川剛×プレイシンク 尾下順治)
Playthink and LoyaltyMarketing Announce Plans for Web3 Ecosystem for 100M Japanese Users on Avalanche

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