スラッシュペイメントがarbitrum oneへの対応で、トランザクションの高速性と低コストを実現

  • 2023/11/8 20:27
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暗号資産決済システムの「Slash Payment(スラッシュペイメント)」がEthereum(イーサリアム) Layer 2ソリューションの一つである「Arbitrum One(アービトラム ワン)」に対応することが発表されました。
これにより、Slash Paymentが対応する暗号資産は
・ETH(Ethereum)
・ASTR(Astar Network アスターネットワーク)
・BNB(Binance Smart Chain バイナンススマートチェーン)
・MATIC(polygon ポリゴン)
・AVAX(Avalanche アバランチ)
・ARB(Arbitrum One)
の6種類になりました。

Slash Paymentとは

Slash Paymentは、暗号資産で決済する際に、受け取り側の希望する暗号資産を持たなくても、支払い側の保有する暗号資産が決済画面で自動的にスワップされ、受け取り側の希望する暗号資産で支払いができるサービスです。
つまり支払い側は好きな暗号資産で支払いができ、受け取り側もまた好きな暗号資産で受け取ることができます。
分散型取引所(DEX)と連携することにより、最適なレートでスワップされます。

実店舗でPayPayライクな形で暗号資産決済を導入でき、ウォレットを接続してから簡単にQRコードを発行することもできます。

Slash Webページ:Slash
関連資料
「UIUXとボラティリティの改善で暗号通貨決済サービスの普及を目指す」 Slash Fintech Ltd. 佐藤伸介氏
Slash White Paper

Arbitrumとは

Ethereumのスケーラリビリティ問題を解決するLayer2ソリューションの1つです。
Ethereumでは、トランザクションの処理が追いつかず送金遅延が発生したり、トランザクション手数料の高騰により様々な支障をきたす「スケーラビリティ問題」があります。
そのトランザクションの一部を引き受けることにより、処理速度の向上やトランザクション手数料の削減を実現します。

Arbitrumは
・メインネットであり、誰でもバリデーターになれるパブリック型の「Arbitrum One」
・選ばれたバリデーターのみが参加できる「Arbitrum Nova(アービトラム ノヴァ)」
の2つに分類されます。

その特性上、
・Arbitrum OneはDeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)向け
・Arbitrum Novaはブロックチェーンゲームやソーシャルアプリ向け
に使用されることが多数あります。

Layer2を使用することのメリット

補足としてなぜLayer2(L2)を使用するのかについて触れていきます。

L2とはなにか

ブロックチェーンのスケーラビリティ問題を解決するために作られた追加層です。
ETHやBTC(BitCoin ビットコイン)といったブロックチェーンをLayer1(L1)とし、その次の層でトランザクションを実行します。
L2がブロック生成に必要な計算処理等を行い、最終的な取引結果のみをブロックチェーンに戻して記録します。

そのメリットは大きく分けて2つあります。

高速なトランザクション処理

L2の使用により、ETHといったL1に比べてトランザクション処理速度が飛躍的に向上します。
これにより、ユーザーは秒単位でトランザクションを実行できるようになり、待ち時間のストレスが大幅に軽減されます。

低コストのトランザクション手数料

L2の暗号資産はL1の暗号資産と比べてトランザクション手数料(ガス代)が大幅に削減されます。
手数料が少なくなると、小額のトランザクションから大口の取引まで、幅広いニーズを満たすことができます。
これは、暗号資産を使った少額の支払から日常的な支払いまでコストの心配が少なくなり、新たな決済が開かれる可能性があります。

まとめ

Slash Paymentが今回arbitrum oneへの対応を追加したことにより、暗号資産決済にポジティブな影響を及ぼすでしょう。
現状筆者は、Slash Paymentに対応する暗号資産をETHしか持っていません。
ですがSlash Payment側でステーブルコインにスワップしてくれるので、従来の現物通貨の換金が必要ありません。
そのまま海外へ行っても決済ができるということになるので、逆にインバウンドにも期待が持てるのではないでしょうか。

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