ENSドメインズがEVMゲートウェイの導入を発表。L1とL2の架け橋となるか
- 2023/11/30 23:49
- Crypto
- ENS, Ethereum Name Service, EVM
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ENSドメインズ(@ensdomains)が2023年11月16日に、「EVMゲートウェイ」を発表しました。
EVMゲートウェイは、L1チェーンとL2チェーン間の相互運用性をもたらすとされています。
- 本記事で分かること
- ・ENSドメインズとは?
・EVMゲートウェイとは?
さっそく解説していきます。
ENSドメインズとは
ENSドメインズとは、イーサリアム上で取得できるドメインのことです。
ENSは、Ethereum Name Service(イーサリアム・ネーム・サービス)の略称です。
サービス自体は、DNS(ドメイン・ネーム・サービス)と似ています。
DNSは、このサイトでいえば、「https://cryptojournal.jp/」です。
では、ENSはどのようなものか。
メタマスクのウォレットアドレスを例にします。
筆者のウォレットアドレスは、以下の42文字の文字列です。
・0xEF7f0a2799CcFE767bD01392419795Ff700c7D8d
できなくはないと思いますが、覚えるのは難しいですよね。
そこでENSの出番です。
筆者のENSは「aki-nft.eth」です。
自分のETHを送金するとき、「0xEF7f0a2799CcFE767bD01392419795Ff700c7D8d」と「aki-nft.eth」に送るとしたら、簡単なのは後者ですよね。
ENSを取ることによって、相手のウォレットがへの送金が簡単になるので便利です。
「DNS」についての理解を深めたい方は、以下のサイトを参考にしてみてください。
参考記事:「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典
EVMゲートウェイとは
EVMゲートウェイは、EVM互換性のあるブロックチェーンのやり取りを効率化する仕組みです。
2023年11月16日にENSドメインズが発表しました。
L1(レイヤー1)のスマートコントラクトを、他のEVM互換性のあるチェーン(レイヤー2)で効率的かつ安全に取得・検証できるようにする仕組みです。
オープンソースなので、誰でも使用可能です。
難しい単語が出てきたので、簡単に解説します。
- L1(レイヤー1):イーサリアムブロックチェーン(※他にもあります)
- L2(レイヤー2):レイヤー1の問題を解決するチェーン
- EVM互換性:イーサリアムと互換性のあるチェーン
レイヤー2は、トランザクションやガス代の問題を解決するチェーンであるとイメージしてください。
- 具体的な使用例
- ①ガス代の安いL2(レイヤー2)で投票
②結果をL1(レイヤー1)のスマートコントラクトで取得
特徴は、信頼できるオペレーションとシンプルさを実現したことです。
独自のゲートウェイを運用することも、既存のゲートウェイを使用することもできます。
以下のXの投稿リンクよりサイトへアクセス可能です。
利用可能なプラットフォームは、以下の2つです。
- Optimismメインネット(レイヤー2)
- Goerliテストネット
Optimismのサンプルは、以下の投稿内のリンクよりアクセス可能です。