【学生のチャレンジを全力で伴走】東海学生AWARD イベントレポート
2023年11月19日に「東海学生AWARD」が名古屋の東別院会館にて開催され、オーディエンスとして参加してきました。
東海学生AWARDは「何か社会に役立つことをしたい、実現したい」という想いを持った高校生・大学生が参加するイベントです。
1か月半に渡る合宿 ・オンラインミーティングで各々が感じている「課題や実現したいこと」の言語化・アイデア出しをメンターと共に行っています。
FINALISTでは総勢9名が徹夜で練ったプレゼンを引っさげて「自分が実現したい夢」を披露しました。
学生が主体となって運営されており、学園祭のような熱気と緊張感に包まれました。
この記事ではイベントの様子と結果についてお伝えします。
公益資本主義推進協議会(PICC)が主宰となり、マイコミュニティフォーラムの一環として
「若者が社会を変える震源地 “YouthQuake”」
をコンセプトに全国各地で開催しています。
東海では、⼀般社団法⼈わくわくスイッチとの共催として2018 年より開催し、2023年で6回⽬になります。
WILD CARD
FINALISTの発表の前にまずは「WILD CARD」のプレゼンテーションが行われました。
- WILD CARDのルール
- ・参加者:まだFINALISTに選ばれていない16人
・持ち時間:1人1分で自分の実現したいコトをアピール
・選考方法:会場の投票で得票が多い上位4人がFINALISTに進出
1分という短い時間でいかに自分をアピールするか、寸劇をしたり、オーディエンスに質問を投げかけたり、自由な発想で各々工夫されていました。
FINALIST
事前に選抜された5人と、WILD CARDから上がってきた4人の合計9人が最終プレゼンを行いました。
それぞれ持ち時間6分のプレゼンを行い、審査員が質問やアドバイスを行いました。
発表内容を紹介します:
中元景介さん「ニッチもさっちも人々図鑑」
- 変人は日本を少し良くする人たち
- 全力で空回りする、変人たちの孤独感を救いたい
- 「ニッチもさっちも人々図鑑」の作成を通じて誰にも評価されないことを嬉々としてやっている人たちを知る、応援する、肯定する
- 「面白そう→理解→安心感→なんかしよ」というプロセスで行動する人を増やす
- 「ニッチもさっちもコミュニティ」というコミュニティをつくり、
読者・投稿者・取材対象者が一緒に図鑑を作り上げていく
上田亜依さん「飛騨高山に英語100ー%カフェ LOCULK」
- 楽しそうな大人に憧れを抱いている。
- やりたい事をカタチにしたり、それ手助けしてくれる人が素敵
- 「英語を実践したい高校生」 ✕ 「現地の人から観光案内を受けたい外国人観光客」
それぞれのニーズを掛け合わせたカフェを開く - 外国人観光客はスモールシティとしての高山に魅力を感じている
- 英語をフォローしてくれる人、カフェを貸してくれる人、高校生を応援したい人を募集
深津明日香さん「おばちゃん食堂」
- 「年をとると暇だけど、どこにも行けない」が母の口癖
- 生きがいを感じれるもの:家族や知人とのつながり、スポーツをやっているときなど
- 自分の原体験としてコロナ時代に大学の一人暮らしで孤独感を感じた
- おじちゃん、おばちゃん世代と自分の孤独を解消したい
- おばちゃん食堂でおじちゃん、おばちゃんにプレイヤーとして活躍してもらう
- いずれは食以外でも展開し、自分がそういう場を作らなくても良い暖かい社会を作りたい
- 愛知県・岡崎市で開催、力を貸してくれる人募集
- 母以外も巻き込んでやる予定
- 自分は運営や集客でリードする
杉田香乃さん「あんこで心の余白を生み出す」
- とにかくあんこが好き
- 心の余白がない人にこそ届けたい
- あんこのメリット:
妊娠中、ダイエット中でも甘味として食べられる、美容効果、病気予防、ストレス軽減
甘いものを食べれないストレスを軽減してくれる - あんこで世界平和を実現したい
- 「和菓子好きであつまれ!」で人を募集したらママさんがたくさんいるコミュニティに
- 今もコミュニティはさらに広がっている → ネットワーキングしていくと面白い事になりそう
- 「あんこの日」を作って優しさ広がる世界にしたい
太田安香里さん「保育士を支援するほいくるっと」
- 「こどもの行動には全て理由がある」
- 保育者の本来の仕事:こどもの気持ちの汲み取り→肯定→基本的信頼感
でも忙しすぎて「本来の仕事ができていない」課題がある - まずは「ほいくポット」で保育士同士繋がり、悩みを聞いて孤独感を減らしたい
- 保育学生を増やすきっかけに
- 「ほいくポット」をスタートに、保育士を支援する「ほいくるっと」サービスに繋げたい
審査員からの事例紹介:保育園留学(https://hoikuen-ryugaku.com/)
今枝紀人さん「靴磨きで発展途上国に持続可能な支援を」
- 2023年5月〜 一宮駅東口で靴磨き
- 個人整体院を目指す人に感化された
- 貯めた30万円でカンボジアへ行って現地を見てきた
- 靴磨きをしながらお客さんと自分の夢の過程を共有し、ノートに夢を書いてもらう
- ー国一冊、197冊を目指す
審査員アドバイス:仲間作りをして是非継続してほしい
中西さん、伊藤さん「Spark Joy」
- 高校生が開催する文化祭形式のイベント
- 楽しく学べるようにしたい
- 自分が学生生活を楽しみきれなかった原体験がある
- いろんな体験を通じて楽しめるようになったが、自分たちは恵まれていた
- 楽しんでいる人と出会う、交流する場を作る
- 1年後なごのキャンパスで開催予定
- 名古屋の高校生20名の出店者募集
- 大学生、社会人も参加を→多世代交流
- 誰でも講師に
吉村優奈さん「好きなの音(すきなのね)」
- 自我を殺して八方美人に→孤独に
- 高校生で最初の友達が音楽繋がりだった
- 好きなアーティストで繋がるマッチングサービス
- 2024年4月にイベント開催
- 周りの人を呼んで、巻き込んでほしい
- 自分の心を大事にできる社会へ
佐野天咲さん「けれけれハウス」
- けれけれ: 分け合う、共有という意味
- 地元の長野県恵那で実現する
- カフェを開催したが、初対面で「けれけれ」は難しい
- 出会いの場の提供だけでは❌
「生き方、価値観のお裾分け」ができるような場を作って「恩送り」をしたい - コンセプト:
①こどものサードプレイス
②コミュニティカフェ 学校外の人と会える
③ゲストハウス 地域外の人と出会える - 「旅するカフェ」というイベントを恵那で3月に開催予定
- 継続のため役割:自分がハブになって人を引き合わせる、動き続ける
審査員のアドバイス:
1人ではできないので、お金の調達や組織づくりを地元で聞いてみて持続性を
結果発表
審査員による評価で最優秀賞・優秀賞が選ばれました!
また、会場のオーディエンスの投票によって「会場共感賞」が選ばれました。
最優秀賞
佐野天咲さん「けれけれハウス」
自分の想いを言語化できており、何をすべきか明確化できている点が評価されました。
優秀賞
太田安香里さん「保育士を支援するほいくるっと」
共感を呼ぶ想いのこもったプレゼンが評価れました。
会場共感賞
佐野天咲さん「けれけれハウス」
熱量の高いプレゼンテーションが会場のオーディエンスの心を動かし、受賞につながりました。
ライター所感
自分や社会の課題、やりたいことの”why”をトコトン掘り下げて言語化し、正論を乗り越えて行動に移す学生の皆さんと、それを全面サポートする運営スタッフの熱量が渦巻く素晴らしい取り組みだと感じました!
「自分も何かしたいけれど、何をしたら良いか分からない」という学生さんは来年の「東海学生AWARD」への参加を検討してみてはいかがでしょうか?
【東海学生AWARD リンク一覧】
公式サイト:https://tokai-gakusei-award.com/
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