【イベントレポート】WeCreate3(ウィクリ)主催web3勉強会
- 2023/10/1 12:59
- イベント
- JPYC, web3勉強会, WeCreate3(ウィクリ), リアルイベント
- 【イベントレポート】WeCreate3(ウィクリ)主催web3勉強会 はコメントを受け付けていません
![](https://cryptojournal.jp/wp-content/uploads/2023/09/アイキャッチ-1-1024x512.jpg)
本記事では「WeCreate3(ウィクリ)主催web3勉強会」について紹介します。
2023年9月24日にCrypto Lounge GOXで行われ、無料で参加できました。
- 本記事でわかること
- ・WeCreate3(ウィクリ)主催web3勉強会とは?
・登壇者情報
・勉強会の内容
・トークセッションの内容
WeCreate3(ウィクリ)主催web3勉強会とは?
WeCreate3(ウィクリ)が主催した勉強会です。
WeCreate3(ウィクリ)は、学生のWeb3 & Metaverseコミュニティで、10大学にまたがったWeb3サークルから構成されています。
日本最大規模の学生Web3コミュニティです。
「学生 Web3&Metaverse 超会議 第3弾」のメディアパートナーや、日本最大級の学生向けweb3ハッカソン「HR3 HACKATOHN」の最初のプレイベントを開催するなど、活発な活動を繰り広げています。
登壇者情報
![](https://cryptojournal.jp/wp-content/uploads/2023/09/雨弓さん.jpg)
所属:SBINFTマネージャー/RainbowChain CEO/住友商事PALETTE NFT部部長
講師からのコメント
雨弓です。最近は皇居に住む鯉とすっぽんにごはんをあげることが楽しみです。
勉強会テーマ:ふしぎなふしぎなNFT TOKEN2049振り返りトーク
![](https://cryptojournal.jp/wp-content/uploads/2023/09/ユウキさん.jpg)
所属:AstarGames CTO / Astar Network JP DevRel
自己紹介:2年前に公務員(市役所保育課)からエンジニアに転職しました。 thirdweb の公式アンバサダーとしても活動しています。 現在は、AstarのDevRelとして、勉強会の開催やハッカソンの審査員などを行なっています。 また、Astarやそのエコシステムに関する記事を書き、エンジニアの方がスムーズに開発できるように努めています。
勉強会テーマ:ブロックチェーン技術の体験とスマートウォレットの基礎について
![](https://cryptojournal.jp/wp-content/uploads/2023/09/岡部さん-1024x1024.jpg)
所属:JPYC株式会社 代表取締役 一般社団法人 ブロックチェーン推進協会(BCCC)理事 iU 情報経営イノベーション専門職大学 客員教授
自己紹介:JPYC株式会社代表取締役 日本を代表するステーブルコイン企業JPYC株式会社の代表取締役。「社会のジレンマを突破する」というミッションのもと、日本円ステーブルコインJPYCでWeb3と現実世界をシームレスに繋ぎ、安全かつ自由な経済活動を推進できる社会実現を目指している。
勉強会テーマ:金融インフラとなるステーブルコインの重要性
【雨弓(あめゆみ)氏】ふしぎなふしぎなNFT TOKEN2049振り返りトーク
![](https://cryptojournal.jp/wp-content/uploads/2023/09/IMG_7807-1024x768.jpg)
Token2049の様子とふしぎなふしぎなNFTについて語られました。
- Token2049の特徴
- ・WebXの4~5倍の人が参加していた
・マリオカートをやっているブースもあった
・NFTやメタバース関連のブースは少なくなっていた
・NFT、メタバース関連のサイドイベントもそこまで盛り上がっていなかった。
現在は、NFT・メタバースではなく「ブロックチェーンの仕組みを使って何かできないか」という企業が多い印象であったそうです。
また、Cryptoに全然関係ないスタートアップ企業もイベントに参加していたらしく、話が噛み合わない状態にもなったそうです。
Cryptoやブロックチェーンの技術が広がっているとも言えます。
【髙橋 祐貴 氏】ブロックチェーン技術の体験とスマートウォレットの基礎について
![](https://cryptojournal.jp/wp-content/uploads/2023/09/ユウキさん-1.jpg)
AstarNetworkの髙橋 祐貴 氏の勉強会は、ハンズオンの勉強会でした。
PCを持参すれば実際に手を動かしながら参加可能で、ブロックチェーンの仕組みを学べます。
勉強会参考記事:【完全保存版】ブロックチェーンを技術的にしっかり学ぼう!
記事を参考にしながら、Blockchain Demoを実際に使用しました。
※全ては紹介しきれないので勉強会の内容を一部紹介します。
- 勉強会の内容
- ・ブロックチェーンがどのようにして成り立っているか
・ハッシュについて
・Nonce(ノンス)について
・マイニング報酬について
勉強会の趣旨としては「ブロックチェーンがどのようにして成り立っているか」の概要を理解するものです。
ハッシュについて
ブロックチェーンの仕組みの根幹を理解しようとすると、まずはハッシュから理解する必要があります。画像を使用して実際に解説します。
Blockchain Demoを開くと、何もデータが無い状態でハッシュ値が決まっています。
![](https://cryptojournal.jp/wp-content/uploads/2023/09/1.jpg)
「a」と入力すると赤枠の箇所のハッシュ値が変わります。
![](https://cryptojournal.jp/wp-content/uploads/2023/09/2.jpg)
では逆に、ハッシュ値の先頭4桁が「0000」になる値を決めようとしてみます。
![](https://cryptojournal.jp/wp-content/uploads/2023/09/3.jpg)
何度か試せば分かりますが、これは不可能です。
ではどうすれば、ハッシュ値の先頭4桁が「0000」になるのか。
解説していきます。
次はNonce(ノンス)についてです。
Nonce(ノンス)について
Blockchain Demoの赤枠をクリックします。
ハッシュ値の先頭が「0000」であることが分かります。
![](https://cryptojournal.jp/wp-content/uploads/2023/09/4.jpg)
ブロックとノンスの値をそれぞれコピーします(このあと2つの値を入力します)。
![](https://cryptojournal.jp/wp-content/uploads/2023/09/5.jpg)
先ほどの画面に戻ります。赤枠の「ハッシュ」をクリック。
![](https://cryptojournal.jp/wp-content/uploads/2023/09/6.jpg)
ブロックとノンスの値を繋げてデータを入力します。
ハッシュ値の先頭が「0000」となり、ブロックで見たときのハッシュ値と同じ値になります。
![](https://cryptojournal.jp/wp-content/uploads/2023/09/7.jpg)
![](https://cryptojournal.jp/wp-content/uploads/2023/09/8-1.jpg)
これがビットコインのPoWの仕組みです。
先頭〇桁が「0」となるようなノンスを一番早く見つけられた人が、ブロックを追加することができます。
ブロックを追加することでマイニング報酬が得られます。
ブロックチェーンの仕組みは、さらに複雑です。
ここから先にも興味がある方は、髙橋 祐貴 氏のnoteを参考にして体験をしてみてください。
今回のような勉強会では、その場で丁寧な解説を聞きながら体験できるのでオススメです。
【岡部 典孝 氏】金融インフラとなるステーブルコインの重要性
金融庁の説明資料をもとに、ステーブルコインの重要性が語られました。
JPYCは法的な暗号資産に該当せず、「電子決済手段である」ことを強調していました。
岡部氏は、2023年7月25日のWebXに登壇された際にも、同様の内容を話しています。
「JPYCは暗号資産ではない」ことを強く語りかけています。
関連記事:【WebXイベントレポート】日本のWeb3ここがズレている
岡部氏は金融の在り方について、より多くの人が便利に使用できるステーブルコインの開発に努める姿勢が伝わってきました。
【トークセッション】海外のweb3業界で働いてる人達と交流する重要性
![](https://cryptojournal.jp/wp-content/uploads/2023/09/IMG_7831-1024x768.jpg)
英語の必要性について、三者三様の回答がありました。
- 英語の必要性について
- ・雨弓 氏:役割によって英語の必要性が変わる。私の場合は簡単にビジネスの話をして、あとは専業の人につなげる。人と人をつなげる役割をしている。
・髙橋 祐貴 氏:2023年4月のETHGlobal Tokyoで英語の必要性を感じた。グローバルなイベントの際に英語をきちんと話せないと、やり取りができない。
・岡部 典孝 氏:海外の投資家とやり取りすることが多いので、日常会話程度では足りない。ステーブルコインの内容に関しての説明は非常に難しい。JPYCの説明など、他の人が話せない内容に関してかなり話せるようになった。
自分の役割に応じて、英語の必要性が変わるようです。
さらに英語の必要性について深掘りされました。
・雨弓 氏:人によっては必要ない。トークン周りの説明をするのであれば、英語は必須。
事業内容によって英語の必要性は大きく変わる。日本でのみビジネスをする場合であれば、英語が不要なケースが出てくる。例えば、お年寄りにWeb3を教える事業であれば不要。若い層にむけたビジネスは日本では成立しないため、海外の人を巻き込む必要はない。
つまり、事業内容によって英語の必要性は大きく変わる。
・髙橋 祐貴 氏:英語は必要。理由はチャンスがつかめるから。
6月のハッカソンで英語のスピーチで審査員をした。
審査の際に英語で返答する方が良いので、英語の必要性を感じた。
審査員などの立場で英語のやり取りをする場合には必須。
当たり前のことに聞こえますが、髙橋 祐貴 氏がイベントで話している様子を見ながら聞くと、英語の必要性が強く感じられました。
・岡部 典孝 氏:海外の投資家に説明をする機会が多いので、絶対に必要。
海外の投資家と話すとき、自分の内容は準備しておけばいいけど、質疑応答では自分の英語力で対応するしかない。
場数を踏むのが大切。あまり重要そうではない投資家ともスピーチをして場数を踏んでいた。
※投資というよりも、日本の事情を知りたいという側面が強そうな投資家の場合に限る
印象的なのが、「場数を踏むためにそこまで重要ではない相手とスピーチをする」という点です。
もちろん相手とのやり取りで見極めているわけですが、考え方として参考になった人も多いかと思います。
次は個人に対しての質問を一部取り上げます。
・雨弓 氏への質問【海外の人と仲良くなるためにはどうすれば良いか】
→海外の人と仲良くなる時は、ナルトや進撃の巨人など、日本の有名なアニメの話をする。
ナルトの印が結べるので、話が盛り上がる。
他には、酒の文化の違いで盛り上がることもある。
海外は酒をボトルで飲むので、酒を注がれる文化がない。
「お酒を注いでほしかった」と言われることが多い。
・髙橋 祐貴 氏への質問【情報収集はどこからしているのか】
→YouTubeの有名どころから情報収集している。
知りたい情報をYouTubeで検索して、再生数が多いものをみている。
・岡部 典孝 氏への質問【海外の人とどのような話をしているか】
→ビズネスの話が多いので、雑談をしない。
日本の情報を提供している。
自分が相手にとって価値のある情報をどこを出せるかを見極めて話している。
日本の法関連の話は多い。
まとめ
本記事では、WeCreate3(ウィクリ)主催のweb3勉強会についてまとめました。
- 本記事のまとめ
- ・WeCreate3(ウィクリ)主催web3勉強会とは?
・登壇者情報
・勉強会の内容
・トークセッションの内容
web3勉強会の大まかな内容は伝わったかと思います。
実際に手を動かしながら技術を学べる機会や、海外のイベントの情報・海外の人との接し方など、リアルでしか学べないことが多くあります。
インターネット上で勉強することも可能ですが、偏った情報(ポジショントーク)が多いことも事実です。
リアルの場に足を運ぶことで、人との繋がりもできます。
ポジショントークに惑わされず、自分の頭で考えて行動することが何よりも大切であると考えています。
ある程度人脈ができている人のポジショントークは無視して勉強会(もしくは交流の場)に足を運ぶことをオススメします。
- イベントレポート関連記事
- ・【WebXイベントレポート】ひろゆき氏登壇「ビットコイン・Web3は世の中に必要か?」
・【WebX速報レポート】成田 悠輔氏登場!日本円のデジタル化の未来はどうなる??徹底討論
・【WebX速報レポート】Astar渡辺氏、Joi氏、平議員がWeb3国家戦略を徹底討論
・【WebXイベントレポート】日本のWeb3ここがズレている
・【イベントレポート】「日本をweb3先進国に!」自民党web3PTの最新動向と民間企業に期待すること
画像ソース:公式X(旧Twitter)