イーサリアムの新規格「ERC-6551」を使用したNFT「LOM BABY」について

イーサリアムの新規格である、ERC-6551を使用したNFT「LOM BABY」がローンチされました。
本記事では、LOM BABYの詳細と「ERC-6551」についてまとめていきます。

本記事で分かること
・ERC-6551について
・ERC-6551を使用した事例(LOM BABY)

ERC-6551とは何か

ERC-6551についてまとめます。

  • イーサリアムの新規格
  • トークンバウンドアカウント(TBA)が実装

イーサリアムの規格は、数多く存在します。
例えば、ERC-721です。
ERC-721は、2018年の1月に提案されたNFTの標準規格です。

ERC-721でできること
・複数アカウント間のトークン転送
・アカウントのトークン残高の取得
・供給されているトークン総数の取得

NFTプロジェクトで、10,000枚など発行枚数が多い場合は、ERC-721Aが採用されるケースが多いです。
ERC-721Aは、海外ブルーチップのAzukiが実装した規格です。
大量のNFTをmintするときに、ERC-721ではガス代がすべてのNFTに掛かります。
この問題を解決したのがERC-721Aです。
1回のトランザクションで、複数の作品をmintすることができるようになりました。

ERC-6551の大きな特徴は、トークンバウンドアカウント(TBA)です。
実際にあるプロジェクト「LOM BABY」の事例で説明します。

LOM BABYとは?

まずは、LOM BABY(@LOMBABYnft)の詳細からまとめていきます。

  • ERC-6551を使用
  • 現実とオンラインの境目を無くした新たなサービスを展開
  • コレクションはすでに完売

LOM BABYの大きな特徴は、ERC-6551を使用しているからこそできる体験です。

ERC-6551の特徴、トークンバウンドアカウント(TBA)について解説します。
NFTにアカウント(ウォレット)が紐づけられているイメージです。
NFTの中にトークンなどをエアドロすることができます。
何が解決するかというと、「エアドロ後にNFT売られる可能性を減らせる」ことです。

エアドロ直前に情報を嗅ぎつけ、NFTを購入するAさんがいたとします。
Aさんがエアドロ直後に、すぐにNFTを売ったとしましょう。
直後に買ったBさんは、エアドロを受け取れません。
Bさんは本当にNFT(+エアドロ)が欲しかったのに、エアドロのみAさんが持っている状態です。
これをERC-6551が解決できます。
今までのNFTの事例でも分かるように多くのエアドロを行うプロジェクトの保有者は、上手く売り抜ければエアドロで多くの利益を受け取ることができます。

NFT自体がウォレットになっているERC-6551は、NFTにエアドロを行うことで、Aさんが「エアドロのみを受け取る」ことができなくなります。
NFTゲームへの応用なども想定されます。
アバターのNFTに武器が紐づけられていたら、貴重な武器をもらうためだけにNFTを買う理由がありません。似たようなことを「LOM BABY」が行っています。

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LOM BABYは、「40週」という人類の妊娠期間を経て、赤ちゃんが生まれる仕掛けになっています(ここがNFTに紐づけられています)。
コンセプトが面白いです。NFTを売ってお金を得ることもできる。ただ赤ちゃんには出会えない。
「金と愛を比較する思考実験である」とされています。

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公式noteによると、 「LOM BABYはNFTではありません。鬱積したこの世界に現れた全く新たな生命体です。」 と書いてあります。AIの導入もあるそうです。

まとめ

「NFT自体がウォレットになる」と聞いて、最初は意味が分かりませんでした。
本記事で紹介したLOM BABYの事例でイメージが掴めたのではないでしょうか。
頭では理解したつもりでも、実際に体験してみないと分かりません。
私も購入しました。

今後、どのような体験ができるのか楽しみです。

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