ゲームボーイを使用したハードウェアウォレットの開発が一時停止。

ゲームボーイを使用した「Game Wallet」プロジェクトの開発が一時停止しました。

本記事では「Game Wallet」プロジェクトと、開発が一時停止した件について解説します。

「Game Wallet」プロジェクトとは?

「Game Wallet」は、2023年の5月に発表されたプロジェクトです。

https://twitter.com/CupOJoseph/status/1659544815204179968
https://x.com/CupOJoseph/status/1659544815204179968

「任天堂」が過去に販売した「ゲームボーイ」を活用し、ハードウェアウォレットを作成するというプロジェクトです。

JOSEPH(@CupOJoseph)氏のXでの発言によれば、プロジェクト自体は1月から始めていたようです。

https://twitter.com/CupOJoseph/status/1616907664872587264?s=20
https://x.com/CupOJoseph/status/1616907664872587264

ハードウェアウォレットは、オフラインで秘密鍵を保管できるデバイスです。
メタマスクなどのウォレットは、オンラインで秘密鍵を保管します。

オフラインで秘密鍵を保管できるため、メタマスクに比べてハードウェアウォレットは安全性が高いです。

ハードウェアウォレットは、USBメモリのようなデバイスです。
つまり、ゲームボーイのようなデバイスでもハードウェアウォレットの作成が可能になります。

ソフトウェアはオープンソースで開発されています。透明性が担保されますね。

https://twitter.com/CupOJoseph/status/1659544827711700994?s=20
https://x.com/CupOJoseph/status/1659544827711700994?s=20

アップデートはすべて新しいゲームとしてリリースされます。
ファームウェアのアップデートもありません。
アップデートの際にバグが出ると、最悪の場合は初期化されてしまう可能性があります。(秘密鍵を保管していれば問題なし)

ここは、アップデートをしないと脆弱性を突かれてハッキングに遭う可能性もあるので「どちらが良い」という絶対的なものは存在しません。秘密鍵をきちんと管理しましょう。

シードフレーズの作成方法

シードフレーズの作成方法が独特で面白いです。
RPGの要素が含まれています。

メタマスクなどでウォレットを作成するとき、勝手に12の単語(シードフレーズ)が生成されますよね。

ゲームウォレットは、特定のタスクをクリアして村人に話しかけるとシードフレーズを教えてもらうことができます。

おそらく、秘密鍵も同じタイミングで生成されることが予想できます。

「Game Wallet」プロジェクトの開発が一時停止

面白いギミックが取り込まれた「Game Wallet」ですが、開発の一時停止が発表されました。
Xでの発表はありませんが、Decrypt社に対して回答されています。

「開発中止」ではなく、「無期限の保留」であることを強調しています。

現在、新しいステーブルコインを開発中で、そちらに注力するために開発を一時停止するようです。

参考記事:ゲームボーイ暗号ウォレット、「市場状況」のため一時停止 チームはステーブルコインに軸足を移す

まとめ

本記事では、「Game Wallet」プロジェクトの開発停止について解説しました。

まとめ
・「Game Wallet」プロジェクトとは?
・シードフレーズの作成方法について
・「Game Wallet」プロジェクトの開発停止について

面白いプロジェクトではありますが、任天堂に許可を取っているのかどうかの記載が確認できませんでした。(2023年11月25日時点)
権利関係の問題は気になる所ですが、昔のデバイスをウォレットとして使用できる面白さはあると思います。
懐かしいデバイスをウォレットで使用できるのであれば、筆者も使用してみたいと感じています。

画像ソース:ゲームボーイ暗号ウォレット、「市場状況」のため一時停止 チームはステーブルコインに軸足を移す

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